(No.13-4) 医学読物です。
著者は「廃用身」で衝撃の作家デビューをした医師。今は作家活動をしながら、在宅医療クリニック勤務、福祉系の大学で「医学概論」を講義されているそうです。
これはその講義を読み物風にアレンジしたものだとか。
この題名は、講義中の雑談にモーツァルトやハンニバル・レクターで脱線することがよくあるので・・・と書いてありましたが、内容にはほとんど関係ありません。
まあ地味な本なので、書店でとりあえず手にとってもらえるような題名をつけたってことでしょうか。「久坂部羊(くさかべ よう)の医学講座」でも良かったと思います。
ものすごくざっくりとした説明ですが、身体のすべてを網羅。ただそのために一つ一つの説明が2ページ程度と短くて、あ、もう少し説明して・・・と感じたことも多かったです。
そして短いので、もう一つもう一つとするすると読めてしまいました。短い中に薀蓄とユーモアがたっぷりつまってます。
ガンや認知症、脳死、など暗くなりがちの話題もさらっと語っていますが、著者の考え方もちゃんと伝えてくれているのでそれなりに納得できました。
図書館の棚で偶然見つけたのですが、とっても面白かったです。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年1月19日
- 本棚登録日 : 2013年1月19日
みんなの感想をみる