「はじめに」で天皇が皇族による東京五輪招致に懸念を示していたとあるが、この事が国民的議論になったという記憶はない。自分も天皇発言については知らなかったし。その他、公民館利用の問題等々、こういうタイムリーな視点で憲法を語るのはジャーナリストならではで、それなりの存在価値はあるように思える。
ただし、全体的にはジャーナリストが書いた本なので、良くも悪くも「いい加減」な所があるような印象。よって、初心者が手始めに読む分にはいいかもしれないが、池上彰は結構間違いも多いので、これで終わりにせず大学の教科書レベルの本を何冊か読み比べした方がいいだろう。そうでなくても憲法は人によって考え方や解釈が異なるので。
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- 感想投稿日 : 2021年5月16日
- 読了日 : 2021年5月16日
- 本棚登録日 : 2021年5月16日
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