デンマークを舞台にした警察小説シリーズ、3作目。
北欧5カ国のミステリ最高峰・ガラスの鍵賞受賞作。
あらすじ:
未解決事件を捜査するために設立された特捜部Q。
ここに、13年前に投函された一通のボトルメールが持ち込まれる。
そして、判読困難なこのメールを切っ掛けとして、ある犯罪が暴きだされていく。
その犯罪とは、新興宗教の信者一家を狙い撃ちにした連続誘拐。
巧妙な犯人は、被害者一家が信じている宗教の為に社会から孤立している点につけ込んできたのだ。
特捜部Qが捜査をすすめるのと同時期、犯人も新たな誘拐を実行に移すが、従来とは違い様々なアクシデントに見舞われ、破滅の危機に繰り返し遭遇する。
しかし、特捜部Qはボトルメールの解読に手こずる一方で犯人の正体どころではなく・・・
更には別件の連続放火事件の捜査にも関与していく。
誘拐された子供たちの運命は?
幾度も危機に追い込まれる犯人はいつ司直の手に落ちるのか?
緊迫感漂う中、事態は一気に進展していく・・・
次々と危機一髪な状況に置かれる犯人と、何が起こっているのかも知らず日常業務の一環として捜査をすすめる特捜部Q。
緊張状態と日常と言う対比に加え、犯人の過去や主人公を始めとする特捜部Qの面々の意外な一面が読者に明らかになっていく様子がとてもスムーズにつなぎ合わされており、一気に読破。
骨太のミステリー小説を読みたい方はもちろん、読み応えのあるスリラー小説をお望みの方にもおすすめな一冊です。
尚、役者の後書きによれば、原著ではシリーズ4作目が既に出版されているとの事。
4作目の翻訳が待ち遠しい所ですね。
- 感想投稿日 : 2012年11月8日
- 読了日 : 2012年11月8日
- 本棚登録日 : 2012年11月8日
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