[ 内容 ]
欧米人を支える「近代的自我」―それは日本人が夢見つづけた幻影だった。
著者は、人間が本能の壊れた動物であり、「自我」とはその代用品として造られた幻想だと喝破する。
それゆえに自我は、常に何物かに支えられずには存立できない不安定な存在である。
そのラディカリズムにより、二〇世紀後半の日本の知に深刻な衝撃を与えた「唯幻論」の代表作。
[ 目次 ]
対人恐怖と対神恐怖
引き裂かれた人間
「甘え」の弁明
「卑屈さ」の研究
ふたたび自我の問題
「真の自己」
自我と欲望
自我の支えの否認
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
講談社学術文庫
- 感想投稿日 : 2014年10月4日
- 読了日 : 2014年10月4日
- 本棚登録日 : 2014年10月4日
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