温泉に出かけた「私」は偶然から繁華な美しい町を見つける。閑雅な人や町並みに見とれたのもつかの間、景色は一変し人人は猫の大集団となって町を飲み込む。
解説を読んでも完全に理解できた訳では無いが、荻原朔太郎の都会への憧れと現実、当時の全体主義の流れとその恐怖について思いを馳せたものなのかなと思う。
「ウォーソン婦人の黒猫」でも全体主義への恐れをあらわにして「日清戦争異聞」では栄枯盛衰を憂う気持ちが出ているように思う。
先行き不透明な時代を生きた詩人の憂いが描かれた短編/散文集。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月17日
- 読了日 : 2024年1月17日
- 本棚登録日 : 2024年1月17日
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