マレー蘭印紀行 改版 (中公文庫 か 18-8)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年11月25日発売)
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本棚登録 : 398
感想 : 42
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まず、本の表紙が素晴らしい。そして、期待に違わず金子氏の散文は詩でもあるような印象を持った。熱帯地方の生ぬるい、じめじめした大気が體にまとわりついてきそうだ。泥河から沸き立つ、人間の糞尿やナッパ椰子の腐った饐えたような臭いにも搦めとられそうだ。森千代との旅なのだが、そのとき彼女には別の男がいたのだ。金子氏はどのような気持ちで旅を続けたのであろうか。とても辛い旅であったのかも知れない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 紀行文
感想投稿日 : 2016年7月30日
読了日 : 2016年7月30日
本棚登録日 : 2016年7月30日

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