ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2007年3月28日発売)
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本棚登録 : 1099
感想 : 107

不思議なのは表紙の写真 上下巻とも角度を変えて撮影されたミケランジェロのダヴィデ像
読み進んでも 何を意味しているのかが解らない。ふと表紙裏に撮影者の名前を見つける。新潮社写真部の社員らしい。へ??? 表紙って 著者の許可いらないの? 
そこでアメリカで発行された本書の表紙をインターネットで探してみる。 ハードカバーは文字だけの表紙でペーパーバックはハンニバルマスクの顔写真だった。 つまりダヴィデ像の写真は日本のみ。 ますますダヴィデ像の意味がわからない。いままで考えた事もなかったけど こういうことがあるんやねぇ 一つお勉強しました。

っで中身 
日本の源氏物語から始って 紫婦人 甲冑 広島原爆 そして
『愚鈍』『あの肉屋の髪を掴み、その首を袋につめ、郵便ボックスの上に置いた…』『青白い顔はきれいにぬぐわれており、唇も閉じていたが、両の頬がえぐられていて口から血が…』何かを思い出すのは私だけか。気になってアメリカのハードカバーのリリース日を検索すると2006年12月5日。
更に ライジングsunで 日いずる国 日本? まぁそこは行き過ぎた妄想でしょうけど、あの事件に触発されて生みだした本なのだろうか。
同じ著者が書いた『レッド・ドラゴン』に比べれば大人しい本でした。


興味深い一節  
調理人の言葉 「いいですか、ハンニバルさん 魚のいちばんうまいところは頬なのです。それはたいていの動物にいえることでしてね。………」 
このとき ハンニバル13歳。

頬へのキスは なんの味? ご用心 ご用心

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外
感想投稿日 : 2010年2月13日
読了日 : 2007年11月22日
本棚登録日 : 2007年11月22日

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