司馬遼太郎さんの台湾紀行(1990年代)。
あちこち話が飛ぶが、司馬さんは台湾には2回行ったのだと思う。
実際に滞在して、様々な場所を訪ね、電車に乗り、町の様子を眺め、いろいろな人々に会っている。その描写も非常に興味深いが、さらに本や人の話で知ったことが加わり、その中に台湾の歴史的な人物が出てきたり、一般庶民が出てきたり、何よりも老台北と呼ぶ人物に様々な教えを乞うた話が折に触れて登場する
こちらも混乱するが、読み終えて不思議とすっと筋のある一本の台湾が見えてきた気がする。
巻末の李登輝総統との対談は、司馬遼太郎さんでなければ実現しなかっただろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2022年5月20日
- 読了日 : 2022年5月18日
- 本棚登録日 : 2022年5月20日
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