ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年9月1日発売)
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感想 : 125
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読書日:2012年6月14日-15日
title in Italiana:DE BELLIS CIVILIBUS. -RES GESTAE POPULI ROMANI-
Sullaの突然の辞任と国葬が印象に残りました。
あれだけ元老院を第一に想い改革を行ったのに
死後10年も経たずに全て無に帰した事に驚きました。

彼に心酔していたLucullusは常勝将軍でありながら
最後には辞めさせられて哀れに感じましたが、
引退後は悠々自適生活を謳歌し特に食に対する想いと拘りが胸に残りました。
今現在も欧州に於いて「ルクルス式」という言葉が残っている事は
凄いとしか言いようがありません。

又、この巻で初めて他国人からの手紙でRomaに対する想いを知れました。
7冊目まで抱いていたRomaの印象が良かっただけに、
この様な視点もある事が思い至らず
Mithridates6世が切々と綴った信書に惹き込まれました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: History of Western Europa
感想投稿日 : 2012年6月16日
読了日 : 2012年6月15日
本棚登録日 : 2012年3月14日

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