主人公はメキシコ生まれでアメリカ人となった、小説家のフワン・ディエゴ。その現在とこれまでの人々との数奇な出会あいを、同時並行的に語ってゆく。
強烈なカタルシスはない。何となく、村上春樹(この人の作品も感想が書きにくいのだが、とても好きな作家だ)と共通するような、プラス少しの明るさ(brightness)を加えたような作風か。
ジョン・アーヴィングはだいぶ前に『ガープの世界』『サイダーハウス・ルール』を読んで、どちらも映画化されていたものを観たあとだったけれど、とても良かった印象があった。それで、新聞の書評で見かけて、久しぶりに読んでみた次第。
時折こうした、良質の翻訳ものに触れるのもいい。これまでとはまた違った読書の広がりといったものを楽しめた気がする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月4日
- 読了日 : 2018年11月4日
- 本棚登録日 : 2018年11月4日
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