「十年後の卒業文集」 「二十年後の宿題」 「十五年後の補習」
と3つの独立したお話。
題名どおり、手紙のやり取りのみで語られている小説。
読者も返信までの心の動きを推察しながら、淡々と流れ行く時間をページをめくりながら共有できる醍醐味もある。
また、ひとつの物事・事件を各々がどう言った捉え方をしているかを、手紙が、徐々に外堀から埋めてくれる気がした。
特に「十五年後の補習」は、手紙の持つタイムラグや味わい深さが伝わり、返信が届くたびに、状況は一転し、心を揺さぶられた。
大切な人には、手紙で伝える機会も持ってみたい!と思わせてくれた。
湊かなえさんの本の中では、私はこれが一番!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年12月5日
- 読了日 : 2010年12月5日
- 本棚登録日 : 2010年12月5日
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