芸術家と芸能人の違いは何か? と本書の中で疑問が提示される。
そこについて明確な差はないと著者は語るが、そのこと答えは本書表題に既にあるのではないか。
つまり、美しい(あるいは面白い、もしくはカッコいい)とはなにか答えを問うのが芸術家で、大衆の中にある答えに寄り添っていくのが芸能人ではないだろうか。
森村泰昌は中学生に対して自らの作品を通じて、多彩なモノの見方を提示する。
つまり、ある絵があったのだとしてその絵が美しいのではなくて、その絵を美しいと思う心が美しいのだ、と。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2009年2月2日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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