東野圭吾は、「手紙」で加害者の家族を取り扱ったように、定期的に社会問題をテーマに小説を書く。これのテーマは少年法。
結論としては、「少年法・少年犯罪に関しては安易に答えを出さずみんなで考え続けましょう」ってことなんだろうけど、その結論に着地させたいんだったら、加害者の少年が余りにも単純な悪であり過ぎると思う。
これだと、「悩むなよ!ちゃんと処罰されるべき!」ってオレでも思っちゃう。少年法なんて、もっともっと、グレーゾーンがあるんだから。まぁ、それと天秤にかけた形跡はあるんだけど。
あと、久々に読んで思った、この人、台詞書くの上手くないね。「悪事を働いたやつらが・・・」とか、そんなの口に出してるの、時代劇くらい。話自体に読ませる力があるのに、評価低く出されるのってそのせいかも。
ちょいもったいないです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年8月31日
- 読了日 : 2011年8月31日
- 本棚登録日 : 2011年8月31日
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