池澤夏樹氏訳によるブローティガン詩集。
原文付で文庫化されていたので購入。
僕はあまり詩に関しては詳しくないし、詩集とか読んでもあまり面白いとは思わないんだけれど、ブローティガンだけは別。
もともと彼の小説にしても詩のような印象を受けるし、この「チャイナタウンからの葉書」を読んでも彼の小説を読んでいるときのような面白みを充分に感じることが出来る。
彼独特のユーモアや優しさや感性がヒシヒシと伝わってくるのだ。
ブローティガンの翻訳といえば藤本和子さんが定番だが、池澤夏樹氏による本書の翻訳も読んでいて気持ちが良い。
高橋源一郎氏翻訳による詩集「ロンメル進軍」や、青木日出夫氏翻訳による小説「愛のゆくえ」も気持ち良く読めたのだから、翻訳者によって左右されることのない相性の良さみたいなものが、ブローティガンと僕の間にあるのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
リチャード・ブローティガン
- 感想投稿日 : 2018年1月4日
- 読了日 : 2022年11月24日
- 本棚登録日 : 2018年1月4日
みんなの感想をみる