■金田一耕助が被る”お釜帽”……風神雷神の木像……タイプライター……フルートのキー……天銀堂(帝銀)事件……悪魔とは誰のことを指しているのか……。
■『本陣殺人事件』の謎解きでは、ばらまかれた道具立てがすきまなくピッチリ組み合わされ、ついに密室殺人事件の謎が解きあかされる。一方『悪魔が来りて笛を吹く』では、登場人物たちの複雑な血縁関係図が完成するときおのずと事件の全貌が明らかになる。
■最近の”ミステリー100選”などにはあまり出てこないような過去の作品。たしかに”火炎太鼓の痣”のくだりはちょっと「?」だったがどうしてどうして、全体的な完成度は非常に高い。『獄門島』と比べても決してヒケを取らないほどの名作だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー・サスペンス
- 感想投稿日 : 2023年5月12日
- 読了日 : 2023年5月7日
- 本棚登録日 : 2023年5月7日
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