横道世之介 (文春文庫 よ 19-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年11月9日発売)
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本棚登録 : 8069
感想 : 872
5

おもしろかった!
まず、語り口調がとてもおもしろかったです。ところどころ噴き出しちゃうんです。

世之介はめちゃくちゃ普通の人なのに、なんでこんなに愛しいんでしょう。
織り混ぜて語られる現在と未来。切ない未来が見え隠れするから最後まで読みたいけど読み進めるのが辛い・・・

上京してから変わっていないようで、変わっていく世之介の姿が丁寧に描かれていました。
母親の最後の手紙、「世之介に出会えたことが自分にとって一番の幸せではなかったか」が全てだと思います。
出会えてよかったとみんなに無意識に思わせる世之介。平凡でお人好しで抜けてて、おおらかで正直者。

加藤と世之介とのやりとりが好きです。(綾野剛さんの加藤が楽しみ!)そして祥子ちゃんのお嬢様キャラったらないですよね!本気ですっとぼけていてかわいかったです。この子の行動力にびっくり!

私のなかで今年一番の小説な予感です!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春小説
感想投稿日 : 2013年11月19日
読了日 : 2013年11月6日
本棚登録日 : 2013年10月11日

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