京極の魅力の一つは登場人物にシンクロしていくような没入感を得られる点にある。語り手は大概陰気でひねたやつが多いのだが、やはり関口は一際暗くて良い。陰摩羅鬼は現実世界での出来事が少ない分、関口の出口のない思索にどっぷり浸かってダウナー系の陶酔感。
話のネタは見えてるのだが、そこまでの過程、京極堂の憑物落としの快感は相変わらずすごい。
榎木津は今回目が見えてたら話が成り立たんので仕方ない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年4月16日
- 読了日 : 2024年4月16日
- 本棚登録日 : 2024年4月16日
みんなの感想をみる