アメリカの精神文化に大きな影響を残した鈴木俊隆老師の『禅マインド ビギナーズ・マインド』第二弾。
法話録をもとにして編集されたものです。
俊隆老師が語った禅の真髄が、分かりやすい言葉で語られています。
「空ずるというのは否定することとは違います。たいていわれわれが何かを否定するときには、それをそれ以外の何かと入れ替えたいと思っています。青いコップを否定するとき、私は白いコップを欲しがっています。誰かと口論していてその人の意見を否定するとき、あなたは自分の意見を他者に押しつけようとしているのです。多くの人はたいていの場合そういうことをやっています。
しかし、われわれのやり方はそうではありません。自己中心的な考えという後からつけ足される要素を空にすることによって、ものごとの見え方を浄化するのです。ものごとを見てそれをあるがままに受け入れるとき、ある物を別な物と入れ替える必要はありません。ものごとを「空っぽにする」というの はそういう意味なのです。 ー 95~96ページ
先週、日曜学校の子供の一人が私が坐禅をしているところを見てこう言いました。「私にもできるわ」。彼女は脚を組んでまた言いました。「さあ、次はどうするの? これでどうなるの?」彼女の質問はとても面白いと思いました。あなたたちの多くが同じ質問をするからです。あなたたちは毎日ここへやってきて禅の修行をします。そして私に聞きます。「さあ、次は何ですか? これでどうなるんですか?」 ー 196ページ
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2020年7月20日
- 読了日 : 2020年7月20日
- 本棚登録日 : 2020年6月29日
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