上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009年2月18日発売)
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上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

読了時間 2時間

要約

前半は成功者になることを夢見て上京した裕介の物語。
大学生から、新入社員→中堅→ベテランと歳を重ね必死に時間をお金に代えて車マンションを買い結婚をする。しかし、成功者を夢見て上京してきた自分はなにをしたいか分からないまま歳をとり、これでよかったのかと考えながら、人生の終盤を迎える。

後半はそんな小説を上京する息子の祐輔に送った
父からの5つ教えと3つの方法

5つの教えとは、破るべき常識の殻

①幸せは人との比較で決まる
幸せの基準は自分自身が決めるもの
他人と何か比べなくても、昨日の自分よりも一歩でも前進しようと努力している時、人は幸せを感じるようにできている

②今ある安定が将来まで続く
本当の安定とは、自分の力で変えられる事を、変えようとしているときに得られる心の状態。

③成功とはお金持ちになることだ
成功する人と言うのは、今この瞬間からでも、やりたい事を始められる人。

④お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
自分が一生をかけてやりたいと思えることは、時間をかけて、真剣に取り組み、工夫を重ねたっ物の中からしか生まれてこない。

⑤失敗しないように生きる
誰よりも多く成功した人は、誰よりも多く挑戦した人でしかない。
誰よりも多く失敗をすることで成功することができる。

自分なりの価値観を築く三つの方法
①時間の投資
②頭を鍛える
③心を鍛える

常識の殻を破り、自分なりの価値観を身につけるための方法
それは、本を読むこと
一日読書に投資すれば、成功者が一生かけて学び得た知識を自分おものにできる。本を読むことで、頭も心も鍛えられる。

感想
一章の祐介の物語は妙にリアルで自分もこういう人生を歩むんだろうなと思うとゾッとした。
働きながら何かやりたい、成功者になりたいと心の隅では思いながらも、なにもできない。今じゃない時間がない資金がない。できない理由を探しながら刻々と時間がすぎていく様子が将来の自分のように感じた。

そう思いながら読み進めていくと、2章でこの物語は、上京する祐輔に渡された父からの日記帳の内容であると気づく。
ここでやっと、なぜこんな波の無いただ不安になるだけの人生を見させられていたのか理解した。
5つの教えはどれも刺さったが、
特に④お金を稼げることの中からやりたいこを選ぶと言う常識はハッとした。
やりたいことはあるけど生活できないとなと考えがちだった自分の考えは捨てるべきだと分かった。本当にやりたい事を見つけるために時間をかけて、真剣に取り組み工夫を重ねていきたいと思った。

お金と時間価値観の作り方など、人生において重要な事教えてくれるいい本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月21日
読了日 : 2021年1月20日
本棚登録日 : 2021年1月21日

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