架空の王国

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  • 中央公論新社 (1997年10月1日発売)
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フランス東部の小王国、ボーヴァル王国のサンルイ大学に留学した瑠花が入学試験問題を受け取るための初登校で直面したのは、指導教官となるはずだった教授の変死事件。
教授が研究中だった謎の古文書を巡り、聖別式を控えた王太子や英国貴族、コシップ新聞の記者や宮内省の役人が繰り広げる争奪戦に、瑠花も巻き込まれていく。

フランスに寄りかかるようにして微妙な勢力関係を保ち、王政を守りながら主権を維持してきたおとぎ話のような小さな王国。
しかし、おとぎ話でなくこの現代に小国を維持していくには、夢や王さまの威光などといったお題目の裏に確たるものが必要だった・・・

全体的にストイックな研究者風の主人公。どんな子なのかもうちょい掘り下げてほしかった。
中世の建物そのまま利用の大学図書館萌え。

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感想投稿日 : 2006年5月16日
本棚登録日 : 2006年5月16日

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