私という運命について (角川文庫 し 32-4)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年9月25日発売)
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運命、恋愛、運命、別れ、運命、結婚、運命、出産、運命、死
何が運命で何が運命ではないのか。

結局、ひとつの選択を運命と決めるのは自分で、運命ではないと決めるのも自分。
そうだとすると、単純な選択以上の「運命」とはなんなのだろうか。
個人的には、ただの後付け的な都合のいい言い訳にすぎない気もするが、
それ以上の主体的な選択以上の何かを信じたい気もする。

白石さんの作品を読むと、運命というものを信じてみようかなという気にもさせられる。
運命を扱っていても、安易に結びつかない、ひねくれた運命だからこそ魅かれるのかも。

前は、恋愛小説とか好きじゃなかったけど、最近は意外と抵抗なく読んでるな。

「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない。未来など何一つ決まってはいない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ。私たちは、運命を紡ぎながら生きていく」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年2月24日
読了日 : 2011年2月24日
本棚登録日 : 2011年2月24日

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