作者自身が散文を目指して執筆しているのだからこれはもう読みにくて当たり前です。第一部はマルテのパリでの生活や幼児期の思い出を描いておりそこそこ読めましたが、後半、特に歴史と絡めて語る文面がとても読み難い。詩人なる作者の作品であるがゆえ詩を連ねたような文章により解釈を読み手に任せるような場面の連続で、歴史にも詳しくない者としては終盤はかなり読み飛ばしてしまいました。
素敵な文章表現に酔える人、沢山の時間をかけて読むことを苦痛に思わない人向けでしょうか。
また、難解な本に慣れる事で読書の幅が広がるかもしれません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年7月31日
- 読了日 : 2019年7月31日
- 本棚登録日 : 2019年7月28日
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