ものがたりの余白 エンデが最後に話したこと (岩波現代文庫 文芸 156)

  • 岩波書店 (2009年11月13日発売)
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エンデ 「 ものがたりの余白 」 エンデが亡くなる直前に語った談話集。自身の物語、遊びの創造性、少年時代、思索、死について 語っている


この本を読む限りでは、「モモ」の時間泥棒における時間は お金というより 精神や生きる力を意味。「モモ」は 資本主義社会への批判というより、物質社会を批判した本


本を書く
*言葉でひとつの現実をつくる
*言葉は自律性を持つ→言葉は作家が作るのでなく、すでにそこにある

「遊びについて 私は生涯を通じて考えてきた」
*遊びで大切なのは それが自由な行為であること
*遊びは創造性を持ち、遊びはつながりを生む
*人間は遊ぶことにより、そこに一つの世界をつくり、その世界に住む
*遊びをするには みんなで考え出す 規則も必要

死について
*私たちは一生を通じて、死に続けている
*木々が葉を落とす〜外的には死にゆくプロセス、内的には木の中から 異なる力が出てくる
*人間の死とは 生涯において 私が 私の身体に対して行う破壊行為の総和。この破壊行為は 私が人間として生きられる前提条件

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年2月21日
読了日 : 2019年2月21日
本棚登録日 : 2019年2月20日

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