ドキドキしながら読み終えることができた。長年に渡って本書が愛され続けている理由が分かった。
物語は無人島に不時着した少年たちにフォーカスを当てている。今までに読んだいわゆる「無人島モノ」はどうやって無人島から脱出するかを描いていたけれど、本書にその要素は少ない。それよりはむしろ、少年たちの人間性が無人島という閉ざされた空間でいかに変化していくかという過程を生々しく描いている。
清潔とはほど遠く、髪の毛もボサボサで口の中も汚い。食事も雑で、まともに労働もせずただ遊んでいる少年たちが多い。そんなリアルな子ども像を描けたのは、教師としての勤務経験がある作者だからこそだと思う。
子どもたちだけの無人島生活がどのように終焉を迎えるのか、ぜひいろんな人に読んでもらって、感想を教えてほしい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月23日
- 読了日 : 2018年11月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月14日
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