近未来の月開発をテーマにした、小川氏の得意とする技術系SFとなっており、タイトルは、月を5大陸に続く(南極大陸に代わる)第6の大陸と位置づけたものだそうです。
おそらく多大な事前研究を経て描かれた舞台設定なのでしょう。
本当に実現するのではないかと思えるほどリアルなプロジェクトストーリーとなっています。
ある施設を月面に建設するという計画を立てた少女を中心に、主人公を含め様々な職業に従事する者たちが、計画の実現に向けて奮起し、数々の困難に対処してゆく。
予算は1500億円――果たして月世界に最初のその施設は建設されるのか?
本書を通して思ったことは、ただ空想で書くのではなく、実際に足を方々へ運んで、インタビュー等を重ねて出来上がっているからこそ、現実味を帯びてくるということです。
これは私たちのビジョンであってもそうです。
ただ思い描くだけでなく、今できることを一歩ずつ取り組んでいくからこそ現実味を帯びて、結果的には遠くまで行けるのだと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年4月24日
- 読了日 : 2019年4月24日
- 本棚登録日 : 2019年4月24日
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