資産家老婦人の疑惑の死。
義理の息子たち、二十も年下の夫、身寄りのない居候の娘、風変わりな毒物学者、老婦人の忠実なハウスコンパニオン……事件に関わる人物たちは10人を越える。疑惑の対象は次々変わり、その度に上辺の人間関係に隠された感情のもつれと新たな疑惑が浮かび上がってくる。
無駄のない登場人物設定や話の運びの中で、人間関係の複雑さや気持ちの揺れ動きが細やかに伝わってくるのが不思議。
犯人はあの人か?この人か?と読者を引っ張り回した上で、「そこーー!?」と意外性もあり納得感もある場所に着地させちゃうのがすごい。
ヘイスティングズの立ち回りについては、捜査面でも色恋面でも「この人ほんと何なの?」と思うけど(笑)、ポワロとのコンビは良い!
事件の舞台が英国のカントリーハウスというのも最高で、古典ミステリーの香りを堪能した。アガサ・クリスティーって、またすぐ次を読みたくなる中毒性がある。
※Audible利用(8h50m)
※読了まで2日間
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Audible
- 感想投稿日 : 2023年4月14日
- 読了日 : 2023年4月14日
- 本棚登録日 : 2023年4月14日
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コメント 4件
111108さんのコメント
2023/04/15
ゆたこちさんのコメント
2023/04/15
111108さんのコメント
2023/04/16
ゆたこちさんのコメント
2023/04/16