天才的感覚派というのか
作中では人より目がいいと表現されているが、過去にトラウマを持つ主人公の澤村
ストーリーの起点の事件である連続殺人事件が10年前の事件と繋がっているのではないか、
10年前の事件の詳細を知っているのは、犯人と警察…
ここから犯人が絞り込まれ一気に浮上した鬼塚
澤村と鬼塚
非常に似た思考を持つ2人だが、自己評価は異なった
それぞれが一度の失敗をきっかけに
こんなにも道を違えてしまうのか
その失敗に対し、彼らを取り巻く環境は大きく異なり
澤村は自分を責め続け、
鬼塚は周りを卑下した
正義から生まれた『悪』だろう
鬼塚の話を真剣に聞く相手がいたら、
共に闘ってくれる仲間がいたら、
正義のまま、悪の根源を断つことが出来ただろう
登場人物それぞれがすごく人間らしい
手を差し伸べるか、遠ざけるか
行動できるか、出来ないか
人間の強さ・弱さを濃く描かれた作品だった
作品の構成
本筋の澤村目線と犯人の心情が書かれており
犯人が明白となるまでの進度が表現されており
その臨場感も面白い
登場人物たちの最後がどうなったのか分からず、少しもやっとした
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年9月22日
- 読了日 : 2022年9月22日
- 本棚登録日 : 2022年9月19日
みんなの感想をみる