検証捜査 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年7月19日発売)
3.43
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本棚登録 : 1243
感想 : 95
5

物語の中のミステリーは
・事件の真相
・主人公神谷の現在に至るきっかけの事件について
・他登場人物の背景(特に永井、保井)

物語前半は
過去を引きずる神谷の考え方・言動がすごくいらつく
神谷の言葉に都度反応してしまう保井の気持ちが分かる。
神谷は沸点が低いのか、正義感が強いのか「あーあ…」という印象。
しかし、頭のキレ具合は群を抜いている
後半の保井とのやりとり以降、かっこよさを感じた。

事件は腹が立った
犯人に、警察に
『我が身が一番』それは誰もが思うことで悪いことでは無い。そう思えない人は危機管理能力が低いとも思う。
だが、守り方を誤っている。

保井の過去は引いてしまうような過去で、
前進するには荒療治も必要とする彼女に同情した。
強く、強がらずに生きていくことはできないだろうと思った。
神谷と関係を築けて以降、お互いベタ惚れかと微笑ましく思う気持ちと
『大人の立ち振る舞い』をする2人にくすくすした。

永井の背景はまだまだミステリー


最初から結末が気になり、早く早くと
一気に読める作品だった


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月20日
読了日 : 2022年3月20日
本棚登録日 : 2022年3月12日

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