訳者あとがき「私は日頃から、一方では、募金にも献血にも地球環境保護にも「愛」の一字をかぶせずには気がすまないとか、また政治に公平さより「肌のぬくもり」を期待するといったわが国に特徴的な「庶民」的感傷のたれ流しにうんざりしており、同時に他方では、権力と大衆への見えすいた迎合でしかない反ヒューマニズム的言辞が一見居丈高なポーズとともに吐かれると、昨今の日本ではそれがたちまち歯に衣着せぬ「過激な」正論であるなどと無批判にもてはやされることに、あきれ返っている。」がまるで今の日本のことを言ってるようで驚く。これが書かれたのは1991年のようだ。
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2015/01
- 感想投稿日 : 2015年2月13日
- 読了日 : 2015年2月13日
- 本棚登録日 : 2015年1月30日
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