- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000256742
感想・レビュー・書評
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201||Ca||1S
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毎日新聞202272掲載 評者: 加藤陽子(東京大学大学院教授,日本近代史)
読売新聞2022710掲載 評者: 苅部直(東京大学教授,アジア政治思想史)
東京新聞20221015掲載 評者: 栗原裕一郎(評論家)
朝日新聞20221112 評者: 小田中直樹(東北大学大学院経済学研究科教授,仏社会経済史) -
2022I137 201/C
配架場所:C1 -
岩波新書版は恥ずかしながら読んだことがなかったのだが新訳で読みやすくなったとの触れ込みで早速購入。歴史好きの人にとって、歴史との向き合い方を考える入門書として好適。丁寧な注釈で、背景の理解が深まる。
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新版ということで価格が3倍以上になっていた。岩波新書でもよかったように思われるが、解説と新訳と大判の代金である。文字が大きくなっても現在の技術で新書とした方が、学生は読むと思われる。さらに電子出版で10円でもいいのではないか。アマゾンがとりすぎである。
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歴史は書く人によって変わる。事実とは?この本。昔の岩波新書とは異なるのかな、難しいなぁ。著者と同じレベルに達っしていないと話についていけぬ
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いい本でした。学生の時に読んでないのが不思議なぐらい。
新版で、自伝や補注も充実している。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057868
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ロシア革命が起きるまで、マルクスの名を聞いたこともなかったというエピソードには驚くが、外交官レベルの知識人であっても、その程度の認知度だったということなのだろうか。
本書は新書版の新訳に加え、約20年後に改定しようとした第2版の草稿の研究と自叙伝が掲載されているのだが、興味深いのはカーとマルクス主義との関係である。自叙伝の最後では「マルクス主義的ではあるが、マルクス主義者ではない」という微妙で曖昧な言い方で締めくくっているが、それなりに傾倒はしていたように思える。基本的にはユートピア的で楽観主義者の印象を受けるのだが、まさか死後10年も経たずにソ連が崩壊するなんて夢にも思っていなかっただろう。
尚、訳については好みの問題ではあるが、概して新訳というのは読みやすくなっている反面、やや軽いというか格調性に欠ける部分があるので、所謂「読み応え」という点においては劣るのかもしれない。