- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001112269
感想・レビュー・書評
-
表紙の絵の可笑しさに手に取ったが、期待を裏切らない内容だった。
トラが、何故じゅうたんになりたかったのかは、読んでいくとだんだん分かるようなるが、
なかなかそう上手くことは運ばない。ここがまた面白い。
年老いてやせこけたトラのひらめき。
それは、お城のじゅうたんになりきって、みんながいない留守にご馳走をお腹一杯食べること。
そして、計画は上手く行ったかに見えたが、ばれるのが不安でたまらない。
そんなある日城に泥棒が入り・・・大活躍の場面は迫力満点。
王様のセリフも笑える。「このトラのじゅうたんがわしらを助けてくれたんじゃ!」
ハッピーエンドではあるけれど、なかなか夢が叶わないのが見せ場。
そして何より豊富な色彩と動きのある愉快な挿絵が魅力的。
作者のジェラルド・ローズは香港生まれ。
第二次大戦中父親は戦争捕虜になり、母親とジェラルドは収容所に入れられたという。
生きたトラをその頃に見たらしいが、過酷な体験から生まれたとは思えないほど明るい作品だ。
最後まで子どもたちの視線を捉えて離さない、そんな面白い一冊。 約8分。幼児から。毎回お話会では大人気。 -
小学生向け。
4~6年12名に読み聞かせ。
少し絵のタッチがごちゃついているかと思ったが、高学年だけに静かに聞いてくれた。ほとんどセリフのない絵本なのでナレーションタイプの私には読みやすかった。 -
★★★★★
-
じゅうたんのトラと入れ替わって、干されてパンパンたたかれている時のトラの顔がいい。
必死に我慢している顔。これさえ我慢すればという心の声が伝わってくる。 -
お話もわかりやすく、一生懸命絨毯になろうとする虎がおかしい。
7分程度。
中学年にしてみたが、2年生くらいなら大丈夫かも。 -
みんなの真ん中にいる、あのトラの絨毯は羨ましいな。と思った生きているトラが、絨毯になりすましてそのポジションを得ます。が、生きている事がバレないように必死になっていた時、事件は起こります。毎日みんなに囲まれて過ごしたトラの心は、すっかり家族の一員となっていたのです。なんともいいお話。絵も色彩豊かで迫力あり、読み聞かせにも向くでしょう。中学年以上がいいかな。
-
この前、3年生に読んでみました。お話がとってもおもしろくて絵もゆかいなこの絵本、はじめて読んだ時もひとりクスクス笑っちゃいました。洗濯ひもにぶらさがった情けないトラ、パンツ一丁の王さま、トラが意を決して泥棒におどりかかる見開きページなどなど、チャーミングで味のある絵、何度見ても飽きません。
-
原書の初版は1979年ですから、とても息の長い絵本ですね。
昔話風のストーリーに、コミック風の絵が意外にもマッチして、独特の雰囲気を醸し出している、不思議な魅力の絵本です。
年老いて獲物を捕れなくなったトラは、絨毯になりすまして王様の宮殿に忍び込みます。
食べ物やねぐらに不自由しなくなったのも良いのですが、トラにとって一番嬉しかったのは皆と一緒にいられることでした。
しかし、困ったことが起きます。
安逸な暮らしをしていたトラは、太って毛並みも良くなり、絨毯になりすますには綺麗になり過ぎたのです。
ばれてしまうのは時間の問題、と思っていると、さらなる事件が起きて急転直下、一件落着!
前半のコミカルな展開と、後半のサスペンスが良い対比を為していて、比較的長めの作品なのですが、子ども達を飽きさせません。
4歳位からの読み聞かせにオススメです。
【Q】
ご都合悪ければお読み捨てくださいね。
登録した本の先頭にnejidonさんがいらっしゃることが多...
ご都合悪ければお読み捨てくださいね。
登録した本の先頭にnejidonさんがいらっしゃることが多く、
私の本探しにはnejidonさんのお力が大きいです。
またご都合良くなったらレビュー読ませてくださいませ。