はてしない物語 上 (岩波少年文庫 501)

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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145014

感想・レビュー・書評

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  • 「あれ?私ってファンタジー苦手?」っていうくらい読みにくかった。
    なんか世界に入りづらい。。。内容は面白いのになんでだろう。。
    けど、ちょっと内容も難しくて深読みしてたら訳分からなくなって。。。。
    そんな感じでダラダラ読んでたら結構時間かかった(笑)
    けど、後半一気に面白くなって一応読破。頑張って下巻に続く。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なんか世界に入りづらい」
      エンデはドイツ的と言うか観念的なんです。そんな訳で、チョッと判り難いのは仕方無いです。特に「はてしない物語」は、...
      「なんか世界に入りづらい」
      エンデはドイツ的と言うか観念的なんです。そんな訳で、チョッと判り難いのは仕方無いです。特に「はてしない物語」は、、、
      2012/12/25
  • 小学生の頃、夢中になって読みふけった本。文字を追うというよりも、次から次へ景色が目の前に現れるような感覚で、自分もすっかり物語の中に引き込まれていました。まさに自分が手にしているのと同じ、「あかがね色で布張り、中央に尾をくわえた蛇の紋章が捺されている『はてしない物語』という本」がストーリーの中に登場し、物語の中心となっていくことに、とてもドキドキしたことを覚えています。ただの本なのだけれど、その凝った装丁やずっしりとした本の重みもあって、当時の自分にとっては、本棚の一番いいスペースに大事にしまっておきたい、宝物のような一冊でした。

  • 大切なことが数えきれないほどたくさん詰まっている!
    ・私たちがファンタージエンは虚偽だと思うことで人間界も含めた2つの世界は救えなくなる。
    ・人間は虚偽に支配されやすく、そのために生き物の命がむごい形で利用されてしまう。
    ・虚無の吸引力はすごくて、狂って飛び込んでしまいたくなるけど、アトレイユは自分の足で一歩ずつゆっくり遠ざかる。
    ・フッフールは幸福を信じて進むからこそたくさんのピンチを切り抜けられる。
    ・善悪・美醜・自分が耐えられること耐えられないこと、すべて区別しない幼心の君の強さと美しさ。
    ・自信がなくて重要なことに対して踏み出せないとしても、既にその渦中におり、逃げ出す道はない。
    ・解決のためには、遠回りに見えるその道筋こそが必要で、唯一の方法。
    ・憂いの沼でもひかりを持っていれば守られて、何も感じずにいられる。
    ・憂いに飲み込まれて死ぬしかなくなってもなお、アルタクスはアトレイユを巻き込まず感謝して送り出す。
    ・歌うからこそ伝わる言葉がある。
    ・人狼が意地悪なのは、自分の世界がなくて、他の人にはあると思っているから。
    ・はてしない物語が古老の手で はてしなくなった時の、ゾッとする感覚。
    ……他にもまだまだたくさん。私の小さい手にはいっぱいで流れ落ちてしまって、受け取りきれていないほどの量だった。


    できるだけ若いうちに読んでおきたい本だと思う。少しひねくれたり世界にがっかりしたりし始めながらも、柔軟な思考を持っているうちに。
    でも、大人の今読めたことにも大きな意義がある気がする。今だってそういう素直な気持ちは自分の中からなくなったわけじゃない。人狼の話が特に印象的で、頭を殴られたような気分だった。

    私も大人になってわかったつもりになって決めつけて、色んなことを見失っているんじゃないか。すべての常識が常識じゃないファンタージエンと私の生きている世界がもしも同じだとしたら、当たり前じゃないことを当たり前と思ってしまっていないか。
    あるいは、モーラのようにすべては空虚の中の戯れで何もかもどうでもいいと言ってしまう時でも、本当はそう思っていないんじゃないか。
    アトレイユ達のように突き進む力が自分にもあることを忘れてしまっているのではないか。


    これからも繰り返し読みたい。
    この世界観をより深く受け取るため、本物の『はてしない物語』と同じ装丁のものを手元に置いておきたいな!それでできれば孫の代まで受け継いでほしい。
    まだ上巻だけだけど、既に自分にとって大切な物語になった。

  • 下巻に即突入。

  • 2022.12.13
    ネバーエンディングストーリーの原作。
    面白いなー!

    小学校高学年くらいで読んでみたかった。
    きっと、今よりももっと本が好きになったと思う。
    下巻も楽しみ。

  • はてしない物語読んだ。これはすごい。物語についての物語であり読書についての読書であり人間についての人間であり冒険についての冒険でありフィクションについてのフィクションであり、本についての本であった。上も下もよかった。じつはこの少年文庫本でなくエンデの全集本で読んだ。色分けされた印刷。最高だ。

  • BBBとKKKというお互いの名前の言葉遊びも面白いよね

  • ミヒャエル・エンデの『ネバーエンディングストーリー』小説版。
    映画を観た方は結構いるかと思われますが、映画はこの上巻が題材になっていたようです。
     
    いじめられっ子の少年バスチアンが、不思議な本の世界に入り込んで、数々の冒険を繰り広げる傑作ファンタジー。
     
    ファンタージエンという国を舞台にしたその物語では、女王『幼ごころの君』が病に倒れ、何もかも飲み込んでしまう『虚無』が王国を滅ぼそうとしていた。女王の特命を受けた勇者アトレーユは、その危機を救うべく探索の旅に出る。その物語の中でなぜかバスチアン自身の話が出てきて……。
     
    映画では竜の名前がたしか『ファルコン』だった記憶があるのですが、小説の中では『フッフール』という名前に。
    やっぱり、『ファルコン』の方が竜っぽい名前だからなのかな(^-^;
     
    勇気や自由な発想、近代化するにつれ人々が忘れようとしていることに警鐘を鳴らすエンデ。
    子どもだけでなく、大人にも読んでほしい作品です。

  • 展開が好き。
    一気に読める。
    名が体を表す、を思い出すファンタジー。

  • まさにTheファンタジーという作品。とりあえずすっかり内容を忘れてました。主人公の男の子がデブでトロい奴ということしか記憶に残ってなかったので、久しぶりに読んで新鮮な気分です。
    物語の中の登場人物になる、なんて読書好きなら誰でも一度は憧れるシチュエーションです。
    にも関わらずイマイチわくわく感が沸いてこないのは、バスチアンの性格のせいかもしれません。ただのダメな奴ならともかく、本を盗むという行為がひっかかるんですよね……偶然幸運にも手に入ったとかだったら良かったのになと思います。
    いっそもっとご都合主義のファンタジーだったら楽しめたのに、変なとこでリアルなんですね。それもこのはてしない物語の持ち味なのかもしれないけど。

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