点子ちゃんとアントン

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001150537

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃読んで、印象深く感じ、本のタイトルをずっと覚えていましたが、今回、読み直して、ああ、この小説に感動していたのかと思い出しました。
    https://www.honzuki.jp/book/148203/review/285850/

  • 以前岩波少年文庫で読んでいます。
    やはり前と同じく、アンダハトさんにも救いが欲しかったと思いました。
    彼女に責任がないとはいわないけれど、なぜ彼女がそんなことをしてしまったのかと言えば、男性のせいなのですから。
    自分の行動の責任は、例えどんな理由があれ、自分で取るしかないのは確かなことではあるのですが。
    悲しいなと思います。

  • いやぁ、タイトルにはとっても馴染みがあったのに、読んだことなかったー!

    すごい年齢になって読みましたがw
    とても可愛らしく、正義感あふれる物語、これからは子どもたちにすすめてあげられます。

    点子ちゃんのおかしさは、リンドグレーンのロッテちゃんにも通ずるものありますね、本当に可愛らしく、ユーモアがあってどこか勇敢です。そしてアントンは貧しくも慎ましく、母思いで、素晴らしい男の子。

    点子ちゃんがアントンのことを「まあ、あきれた、あの人ったら」とか「あの人ってほんとにりっぱな人よ」とか言うのが大好きでした。

    でも、毎回章の最後にケストナーおじさんの反省がくっついてるのが、面白いのやら、めんどうなのやら…子どもだったらいらないかなぁ、物語の解説になっていて、味わい深く次の章に入っていける気はするけど…。

    と、いまのところなんとも言えない不思議な読後感です。ケストナー好きのおともだちと語りたい!

  • 基本図書なので、図書館で借りた。

    点子ちゃん(ルイーゼ)・アントン・支配人ポッゲ氏・アンダハト嬢・ベルタ

    点子ちゃんなんていうから、中国の話かと思っていたら、ドイツの話だった。
    点子ちゃんが利発で、とにかくおもしろい。
    ユーモアのセンスって重要だと、最近しみじみ感じる。
    アントンがアントンの母親の誕生日を忘れてしまった話で、母親の狭量さにいらっとしてしまった。
    でも、病気だと心も弱くなるし、貧しい親子のありようはケストナーの実体験が元になっているらしいから、リアリティーがあるのだろう。
    それぞれの章についている反省が説教くさく、訳も古いけれど、ハッピーエンドで良かった。
    挿し絵がかわいい。

  • ケストナー②
    「飛ぶ教室」を読んで、小さい頃に読んだ本も含めてケストナーの作品を読み直そうと思い、2冊目に選んだのがこの本。
    アントンのお母さんの誕生日の話で、アントンの気持ちに同情して思わず涙。
    点子ちゃんとアントンみたいに友情を発揮する機会はそうそう無いけれど、もし友達が困っていたら、なにも言わず手を差し伸べることができる人間でありたいと思いました。
    子どもの時にこの本に出会うのも大切だけど、大人になって、特に子どもができたらもう一度この本を読みたいと思います。

  • うー。高橋建二訳のケストナーははじめてだ。ヘッセからのイメージもあるかもしれないけど、ちょっとカタイ気がする…。微妙にはまれなかったなあ。
    絵はかわいいのだけれど。

  • 素敵な一冊でした。ケストナーで素晴らしいのはエーミールだけじゃなかったんだなあ。もっと早く読んでいたらよかった。
    登場人物もわかりやすく、お話もすっきりしていてやさしい。途中途中で、作者が登場してくるのは好き嫌いがわかれるところかもしれないけれど、わたしは好きです。

  • ケストナーは本当に良いお話を書いてくれます。なんて素敵なキャラクター、点子ちゃんのおしゃべりに終始笑いっぱなしなのですが、物語にはきちんとした問題提起があります。登場人物がみな際立っていてわかりやすい。母親は自分の事ばかり。でも多忙な父親は点子ちゃんときちんと向き合おうとします。人間はそれぞれの環境で暮らし性質を持っている。けれど、幸せになるべく、耐えること、努力は必要なのだとケストナーは言っているようです。(今はそういった事を声高に言わぬような風潮もあるでしょ。でも時には大事なことですよね)各章に添えられた反省は、ケストナーから読書への愛あるメッセージです。きちんと安心させてくれる希望のラスト。宝物の一冊です。

  • ケストナー全集を大分前に購入したのですがなかなか読む時間が取れずにおりました。お正月なので引っ張り出して読んでみました。
    少し前に米原万理さんの本を読んだとき、トルコ蜜あめなるものがケストナーの点子ちゃんとアントンに出てくると書いてあったのでどこかなあ~と楽しみに読んでいたら作中には出てこなかったのでびっくりしました。確かに字面だけでもおいしそうだな、とは思いますけれども。

    ケストナーのお話は良いお話が多いなあ。本当に子供の頃に読んでおけばよかったとしみじみ思います。

  • ケストナーのなかでいちばん好き。全部好きなので挙げきれない。
    でもアントンのお母さんはちょっと納得がいかない

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