マクベス (岩波文庫 赤 205-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220528

感想・レビュー・書評

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  • 角野栄子。「きれいはきたない きたないはきれい」

  • これは読むより劇を観るべきなんだと思った
    正直全然おもしろくもないし盛り上がりも無ければ悲劇としても弱い

    解説がなければ読むに耐えない

  •  11世紀スコットランドを舞台にした武将マクベスの栄光と没落の話。マクベスは魔女の予言の虜となって自ずから人生の奈落へ突き進んでゆく。
     文学や戯曲に疎い私にとってありがたいことに、本書には本編のあとに「『マクベス』を読む」という翻訳者である木下順二氏による長い解説が載っていて、文中の比喩やシェイクスピアによる表現の考察などを知ることができる。物語を読んでいるだけでは「よくある話ね」で終わってしまいそうだったのだが、おかげでシェイクスピアがどう素晴らしいのか多少なりとも垣間見られたと思う。

  • 一人の人間に潜む矛盾した心理。その一方に引っ張られるあまり、主人公は破滅した。人は矛盾しているからこそ、ブレーキをかけて自身を救っているのかもしれない。

  •  ≪サイコパス・PSYCHO-PASS≫の引用から興味を持って。

     シェイクスピアの四大悲劇のひとつと言われるこの作品。
     なんか思ったほど悲劇でもなく、多分それはチャップリンが喜劇と悲劇は紙一重みたいなことを言っていたことを思い出したからかもしれません。
     魔女にそそのかされて自分の上司ぶっ殺してそれがバレて自分もぶっ殺されるというみもふたもないお話です。
     きちんと読んだのはこれが初めてでそもそもシェイクスピアの作品自体初めてで生欠伸を噛み殺すのに必死でした。いや、なんていうか、漫画ならさらさらっとはいってくるのにト書きだからなんですかね、なかなか頭にはいってこない。
     台詞回しがという話も聞きますが、なんともはや、わたしにはとうとうと並び連ねられる作品でこっくりこっくり船をこいでしまう(シェイクスピア好きな人にぶん殴られそうだ)

  • やはり不朽の名作。並の作品ではない。魔女たちや妻の言葉で道を踏み誤る筋立て。戦に負ける際の「バーナムの森が動く」、「女が生んだのではない男」という設定など、「芝居」の仕掛けが凄い。

  • 大学の授業の関係で読んだ本。

  • 解説が面白かった

  •  初シェイクスピア。齋藤孝さんの「古典力」で推薦されていた一冊。ト書きの台本形式の本も今回初めて読んだ。状況説明は必要最低限でほとんどが台詞で構成されている。話の流れは明快で一分でストーリーの説明はできてしまう。
     まずは本編を読んでこんなものか、と思ったが後ろに続く解説で複雑な仕掛けを知りシェイクスピアの凄さが少しわかった。まず話が始まる前に潜在的で矛盾した欲求があるとか、同じ単語を暗示的に使っていたり、皮肉な予言、表現豊かな比喩、クラスタとしての言葉の効果など様々な技巧が隠されていた。一方で時間、距離の整合性はアバウトなところもある。マクベスが自身を主観と客観の両面から代わる代わる意識する二重の感覚が現代人にも通じるという。
     伊坂幸太郎の「あるキング」はこの話を下敷きにしていたのか。三人の魔女が予言していたし、知らないで読んでて訳が分からなかった。

  • 改めてシェイクスピア読むとすごい。セリフ回しがほんとに冴えてる。岩波の木下順二氏の訳も良いんだと思うけど、解説読んでたらこれはやっぱり一度英語でも読んでみるべきかなと思った。韻の踏み方なんかは原文じゃないと味わえないよね。英語の実際の舞台も観てみたい。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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