ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫 青 301-1)

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  • 岩波書店
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003330111

感想・レビュー・書評

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  • 内容はもちろん良いのですが。本のかなりの分量を占める中村元さんの脚注を読むと、常に読む人を想像して書いたであろう誠実な姿勢が伝わってきて感銘を受けます。脚注をひたすら読んでしまいました。

  • 最古の仏典。

    ブッダの思想を最もダイレクトに
    伝えていると思われるが、
    内容は読みやすいとは言えない。

    「必ずしも肉食を禁じていなかった」
    「住居を持たずホームレスのような生活をしていた」
    などの当時の修行者の生活が窺い知る事が出来、
    原始仏教を研究するには最高の書なのだろうが、
    人として何かを学ぶには「真理のことば」の方が良さそう。

  • 絶対的な存在は無い。
    主体的な存在は無い。
    全ては相対の中にある原因と結果の連鎖でしかない。

    無いものを有ると妄想し
    いずれ滅びるものに永遠を望む所に
    苦が生まれる。

    という事を訴える、原始仏教の最も古い文献。

    煩雑さも難解さもなく、それはまるで詩のようにリズミカル。

    宗教というより、寧ろ音楽や哲学の領域。

  • お薦めです。

  • 私的最強睡眠導入本。
    なんでかページを開くともの凄い勢いで睡魔に襲われる。
    睡魔の「マ」はマーラの「マ」…なんて。

    基本的には「欲望、執着をなくせ」ということだと思うのですが、これ、もし全ての人が実践したら社会というものが成り立たないと思うのだが…。
    人類の緩慢な自殺?
    まあ地球には優しいかもしれませんが。

    なかなかに衝撃だった一文。
    「〈われは考えて、有る〉という〈迷わせる不当な思惟〉の根本をすべて制止せよ。内に存するいかなる妄執もよく導くために、常に心して学べ。(916)」
    すごい…デカルト全否定。

    それにしても、本当ブッダの『仲間にする』コマンドは最強。

  • 日本も含めた各地に伝わった仏教は、初期仏教から大きく変容した。最初期の経典を通して知っているようで知らない仏教を学ぶ。

  • 学生時代に結構夢中になって読んだ本。シンプルな言葉でわかりやすく書いてあるので読みやすいです。

  • 牛を持つものは牛によって悩み、子を持つものは子によって悩む。
    この世の苦しみの生起する原因は執着にあり。

  • 難しすぎて読みきれなかった

  • 色々と在りましてこの時期仏教関連の本を結構読みました。宮崎哲弥先生と呉智英先生の対談本でも取り上げられていた「スッタニパータ」「犀の角のようにただ一人歩め」の箇所が読みたかったのであるが、読みやすく心染み入る内容であった。人間模様は今も昔も変わらないし、心を静めて過ごすことを説く仏教の奥深さを改めて感じた。
    ところでバンドの「ニルヴァーナ」は、パンクっぽい名前を避けてこう命名したそうだが、涅槃ということばにどんな思いを込めたのだろうか。そんなことを考えてしまった。

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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