- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003360132
感想・レビュー・書評
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酒を飲みながらソクラテスたちが愛とエロス(キューピッド)を賛美する演説をする。
昔の人間は丸い円形で両性具有だったがゼウスの怒りをかって二つに裂かれた。かつての半身が恋しくて恋をするという話はこれが元だったらしい。
ギリシアについての知識が不足しているのと哲学に慣れていないため難解だった。 -
2010.11.8
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弟子プラトンが師ソクラテスの見事な演説を描いた作品。
宴の場で自慢げに知識をひけらかす者。
その知識が誤っている事を、
誰もがわかるように論破するソクラテス。
独特の言いまわしがいいですね。 -
美=エロスについての対話。エロスというのは、善と悪の中間に位置し、常に美/知を求める=愛智=フィロソフィアなんだって。
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いろいろな論者によるエロス賛美。
短い所為もあってかプラトンの作品では一番読みやすい。 -
プラトンのことをもっと知りたいなぁ。全然読む時間無いんだけどw
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講義にて先生のおすすめ。
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会食の席でのエロス談義。集まったメンバー、一人ずつがめいめいの『エロス』についての持論を披露していき、最後にソクラテスのターン!
という物語の流れ。トリを飾るソクラテスのエロス論はまことに見事で、ある国の知識階級女性との対話を引用しつつ語られるが、その女性の言こそがソクラテスの意見を代弁しているものと思われる。内容は以下の通り、
“愛(エロス)とは善きものを永久に所有することを目的としている。ここでは、善きものとは必ずしも美しいものとは限らないし逆もまた然り。愛の目指すものとは、美しいものの中に生殖し、生産することである。ではいったいなぜ生殖を目指すのかというと、生殖が一種の永劫なるもの、不滅なるものだからである。これは、言い換えれば愛の目的は不死ということになる”
というのが根底にあって、これを基盤として、肉体の美→精神の美→…美そのものへの渇望(=フィロソフィア/知恵の愛)にまで昇級していく。
心霊に生産慾を持つもの…智見(フロネーシス)やその他あらゆる種類の徳を産出するものは一切の詩人と独創者(ヘウレテイコイ)の名に値するすべての名匠達(デーミウールゴーイ)であり、不朽の勲功と同様の赫々たる名声とのためには人はすべてどんなことでも敢行する、しかも優れた人ほどいっそうそうである、というふうに、肉体の美よりも、美そのものを創造していく精神の美に、より重きを置いているようです。 -
なんか、何度も読んでしまう。