- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004130031
感想・レビュー・書評
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SF作家が、独断と偏見で書いた世界史。
同時のイギリス人がどんな感じで世界を見ていたかが、ちょっとだけわかる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人類の黎明期、先史時代についての認識は20世紀前半にはこんないい加減だったのかと/農業はメソポタミアだが、その後、継続的につづいたエジプトには莫大な富と知識が蓄えられた。ローマとカルタゴの百五十年の戦争を“アーリア人対セム人”ととらえ、周辺を支配地としたローマ帝国の文明が現在のキリスト教を中心とした世界文明に直結する…中世ヨーロッパの野蛮さ、無知蒙昧に比して知識を保存し科学技術を発展させたイスラムを「簡単な教えと短い祈り」とプラグマティズムで評価している。獣肉食由来か伝染病で人口が半減し人の価値が上がった
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歴史が一つの大きな流れとして語られていく。
読んでいてゾクゾクする場面が結構ある。 -
ハーバート・ジョージ・ウェルズの『世界史概観(上)』
H・G・ウェルズは、ヴェルヌと双璧をなすSF小説の大家である。
SF小説というものをつくった人だとも言われる。
この本は、この出版当時1866年(英語版)で白人至上主義の気が強い中、欧米のみではなく中東から中国圏に至るまでの歴史を意図して書かれてある稀有な書と言える。
欧米のみの過去の時事を知っても真の意味で世界の歴史を理解したことにはならない。
歴史とは、さまざまな国と国が影響を及ぼし合っている最中で生まれるドラマであって、決して一国や一地域の中で独立して作られるものではないからだ。
そもそもの歴史という言葉の真の意味を、そう言った全体性を持たせたものとして使いたいところだ。
ウェルズのこの世界通史に見られる特徴としてはまさにそのところであり、世界をなるだけ俯瞰してみようとするところが見て取れる。
また、ウェルズの文章には出来るだけ歴史の中で、できるだけ事実のみを浮き彫りにし、
そこに対してウェルズ自身の解釈をあてていくというようスタンスが感じられ、子気味良い。
歴史は知れば知るほど面白くなる。 -
文字通り、世界史の概要をかなり端折ってまとめたもの。
あの「H・G・ウェルズ」の手によるものなので期待したが、物語として読むならサピエンス全史がよいし、年表として読むなら情報不足。歴史上の重大なトピックについて外観を眺めるように理解するには良いかも。 -
2011/4/29 My本棚のこれまでに登録していなかった本を登録。
古い本、こだわりの本がある。
TT用も -
世界史は地名人名がまぎらわしくてこなれてこない。
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人類の誕生から十字軍までを、幅広く解説。
タイムマシンや透明人間の作者でもある。 -
古い本だけど良書。
ちゃんとウェルズの歴史に対する見方が示されているのが面白い。特に、キリスト教も含めて時に辛辣に、大胆に解説する点は好感触。ただ、民族名なんかの述語が多過ぎて、ある程度世界史を知っていてもよく分からなくなる部分もある。下巻にも期待。