数学入門 上 (岩波新書 青版 363)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004160045

感想・レビュー・書評

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  • 数学の今ある定義や公式を、どの様に発見したかを歴史をたどって説明。丁寧に解説してくれるので、難なく読み進めると思うし、これまで当然と思った定理も大事だと認識できる。

  • 本書では主に,数(実数,複素数),代数,図形について解説している.
    過去から現在に至るまでにこれらの数学の概念がなぜ誕生したのかその背景と目的が明確に書かれている.これは、自分がこれまでに読んだ数学の教養書では書かれていない内容であったので非常に興味深いものであった.
    「もっと早く出会いたかった」と感じさせてくれる本でした.
    下巻にも期待したい.

  • 独特の語り口であるが、面白い。教科書ではなく、読み物として良いと思う。

  • 機械作業として遂行してしまいがちな除算の概念が数学的視点でわかりやすく解説されているらしい。
    「お勉強」はともかく、息子が「思考の面白さ」を見出すためのお手伝いが将来何かできればいいなと思っている。

  • 有名な数学者や歴史的背景の中で、掛け算や分数、並行などの数学の基本的な概念を説明してて分かりやすかったです。英語で掛けると増えるは同義(multiply)である理由が、分数にあるのは面白いと思いました。

  • 純粋におもしろいです。
    新書なのに横書きってのも斬新だし、講義調じゃないんだけど講義聞いてるくらいのわかりやすさがあります。
    この本を積ん読にしといて他の新書の数学の本を先に読み始めたら、数式が説明もなしにいきなり出てきたりして意味がわかんなくて、この本を手にとりました。
    なんでこっちの本から読まなかったんだろう…と反省しているところでございます。

    最初に数の歴史から入ってくれてるのは、学びやすいように文系人間に配慮してくれてる面もあるんですかね。
    初版は1959年。時折時代を感じる記述なんかも出てきてそこもまた興味深かったりする。
    その敷居を低くしてくれてる感じで僕みたいに高校で数学挫折しててもなんとかいける感じです。

    最終的には微積までいくらしいけど、なんとか理解したいなー…その辺を下巻のレビューで書きたいと思います。

  • 粘度の不便さが簡潔な記法を生んだ。
    文化の進歩は一直線ではない。
    整数の×と分数の×の意味は違う(多態、generic function)。
    数えるのが分離量、測るのが連続量。
    分数と小数の違いの裏には割り算に対する考え方の違いがあった。

  • 数学に引き込まれたきっかけの一冊 まさに良書

  • わかりやすい言葉で、わかりやすい内容で数学を説明している。
    しかし、数学が嫌いな人が、この本を読んで好きになる確率は大きくはないことが予測できる。
    数学好きの人が、自分の知識の偏りがあるところを補うのには役立つ内容である。

  • 数学の黎明というか萌芽というか…。
    割と拒絶反応を出さずに読めた。教科書の各章ごとによくある導入部分を歴史的に掘り下げて解説してある感じ。初版が50年前ってのも凄い。

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著者プロフィール

遠山 啓(とおやま・ひらく):1909-79年。熊本県生まれ。東京大学数学科に入学するも退学、のち東北大学数学科を卒業。海軍教授をへて東京工業大学教授。数学教育への関心から民間教育団体「数学教育協議会」を結成、長く委員長をつとめた。数学教育の理論と方法を開発・提唱し、その水道方式、量の理論などは、教育現場に大きな影響を与えた。著書に『無限と連続』『数学入門(上・下)』(以上、岩波新書)、『代数的構造』『現代数学入門』『代数入門』『微分と積分』(以上、ちくま学芸文庫M&S)『競争原理を超えて』(太郎次郎社)などがある。教科書や雑誌の創刊にも多く関わった。

「2023年 『初等整数論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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