- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004307228
作品紹介・あらすじ
桜、藤、あやめ、百合、蓮、萩、菊、紅葉、梅…「花」の魅力は奥深い。私たちの生活や文化にとけこみ、移り行く季節を感じさせ、時に強い思い出を刻む。一年十二カ月の「花」を一章ごとにとりあげ、花の名所への旅、そして文学、芸能、伝承にわけいり、時空を超えた花との出逢いから、花に託された日本人の心をさぐる。
感想・レビュー・書評
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栗田さんの他の本を読んだことがあるが、哲学的というか思索的というか、読むのになかなか手強かった。しかし、この本は肩の力が抜けていて、とても読みやすい。もともとはラジオの話が元になっているからだろう。4月から3月まで、桜に始まってひと月ごとに一つ花が選ばれ、それにまつわる旅、文芸、伝承について語られる。お約束の話もあるが、とても興味深く滋味溢れる話であり、教養が高まる思いがした。でもまあ、私の歳になるとすぐ忘れてしまうことも多いのだが、とにかく楽しい読書であった。
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2021/10/10
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コメントありがとうございます。僕にはこの本さえギリギリ感一杯なので、哲学となれば尚更です。野の花に触れる機会があればちょっとだけ足を止めても...コメントありがとうございます。僕にはこの本さえギリギリ感一杯なので、哲学となれば尚更です。野の花に触れる機会があればちょっとだけ足を止めてもいいかな、と感じています。2021/10/10
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2015年度後期の記録
(1)どんな本か
日本の風景を彩る季節の花を1年12か月で一章ごとにとりあげ、花の名所への旅や文学、芸能、伝承などについても書かれており、時空を超えた花との出逢いから、花に託された日本人の心をさぐっています。
(2)特に注目するところ
とことんまで咲ききって、ある時期が来たら一瞬にして、一瞬にして、一斉に思い切って散っていく。こうした生ききって身を捨てるという散り際のよさが、日本人にはこたえられないのではないでしょうか。「死に花を咲かす」ということばさえあります。(P.11)
日本人は年中行事の生活の象徴として、和歌を中心とする生活文化として、あるいは神聖なものを懼れる心、男と女の奥深い愛を表現する手がかりとして、季節の花が重要なカギになっていることに、改めて驚きをおぼえます。(P.67)
節季、自然の折り目節目を大事にしながら、自然の移り変わりと共に生きていくという気持ちが、日本人にはあります。いわゆる年中行事です。(P.155)
ただ咲いているように見える花も、じっくり見るとそれぞれの花にそれぞれの魅力や歴史が詰まっており、とても奥深いものです。また、その季節にしか咲かない花もあるので、その時々に咲いているそのときかぎりの花を楽しみ、花の奥ゆかしさを味わうことをおすすめします。
(3)感想、意見
1年12か月それぞれ季節の花が存在し、それぞれの花に長い歴史が存在するということを知り、ただ咲いているだけに見えた花々におもしろさを感じました。この本を読んでいくと、『源氏物語』や『枕草子』など、古い時代の小説に関連した歴史を持つ花が多くあり、小説と照らし合わせながら花について知ることができます。日常生活の中でも季節の花にもっと目を向けてみようと思いました。 -
[ 内容 ]
桜、藤、あやめ、百合、蓮、萩、菊、紅葉、梅…「花」の魅力は奥深い。
私たちの生活や文化にとけこみ、移り行く季節を感じさせ、時に強い思い出を刻む。
一年十二カ月の「花」を一章ごとにとりあげ、花の名所への旅、そして文学、芸能、伝承にわけいり、時空を超えた花との出逢いから、花に託された日本人の心をさぐる。
[ 目次 ]
四月 桜
五月 藤
六月 あやめ
七月 百合
八月 蓮
九月 萩
十月 菊
十一月 紅葉
十二月 花祭り
一月 松
二月 梅
三月 椿
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
一年十二ヶ月の花を旅する。
和歌、詩歌を通じて日本の歴史、文化を形づくる草花に触れる。
・花を巡って心を遊ばせる
・旅先で出会う先人、西行、一遍、芭蕉と柳田国男
・「旅」とは新しい知識をふやすことではなく、自分を捨てつづけて裸の自分に近いてゆくという行為 -
配置場所:摂枚新書
請求記号:470||K
資料ID:95010022 -
早く読んだって、なんか感想がない
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購入するもちらと読んだだけ,読まねば