外国語学習の科学: 第二言語習得論とは何か (岩波新書 新赤版 1150)
- 岩波書店 (2008年9月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311508
作品紹介・あらすじ
英語、韓国語、中国語など外国語を学ぶ人は多く、また日本語教育に携わる人も増えている。だが各種のメソッドや「コツ」は、果たして有効なのだろうか。言語学、心理学、認知科学などの成果を使って「外国語を身につける」という現象を解明し、ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す、「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する。
感想・レビュー・書評
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言語学の知識がほんの少しあるからか、とても分かり易くスラスラと読めた。
新書って、書かれている内容の知識が少しあればこんなにも簡単に読むことができるんだなと初めて思った。
第二言語習得のメカニズムが第二言語習得論を通して書かれている。
その中で、具体的な第二言語習得方法として
1.アウトプットよりインプット
2.単文よりもダイアローグの暗記
3.アウトプットも毎日少しでもやるべき
の3つが重要ポイントなのではないかと思う。
言語学について学びながら、言語習得についてもためになる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/586718 -
この本で書かれていることと、ポリグロットYouTuberとして有名なスティーブ・カウフマンさんが話していることがかなりかぶる。
訳読で勉強するのが好きならやればいいけれど、大多数の人には向かない学習法だということは多くの研究者によって証明されている。どうせなら成功の確率が高く、楽しめる方法をとった方がいいと思う。私はこの本を軸に外国語学習を始めた。 -
【推薦者】
体育学部 体育学科教員 市川 純
【学生へのメッセージ】
第二言語習得論の入門書レベルの知識もない人間が、自らの狭い経験則を妄信して、日本の英語教育を批判したり、あるべき(?)英語教育を押し付けている現状がある。我々が外国語を習得するためには、英米人とは置かれている環境が違うだけでなく、学習者の年齢や個々の動機や目的の違いなど、考慮しなければならない問題が多い。本書が紹介する様々な仮説や事例は興味深い。英語だけが話されている環境に身を置けば自動的に身に付くという勘違いを脱し、自らの目的に合った学習法というものをここから考え出すべき。
▼配架・貸出状況
https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00546600 -
英語学習の効率的なやり方のヒントがあるかと思い読んでみた。内容は第二言語習得の学術的な内容が多かったので、一般的な英語学習者にはあまり参考にはならなかった。
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図書館。また子どもたちの外国語学習や自分の外国語教育に行き詰まりを感じたときに立ち返りたい。
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読みやすかった。でも引用する研究の数が多すぎて結局何言いたいのかはよくわからなかった。
多分ようはインプット多めで、でもアウトプットも今の学校の量よりは増やすようにってことだと思う。
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SLA入門の入り口として読んだが、非常に分かりやすかった。
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近年、英語学習は「アウトプットが大事」「とにかく話せ」と言われることが多く、大学入試改革なんかもその動きがきっかけになっていて、そんな状況にどこかモヤっとしていました(もちろん大切ではあるのだけれど)。けれど自分の知識不足、語彙力不足のせいで言語化できずにいました。
そんなモヤっとを明快に言語化してくださったのがこの本です。大切なのは「インプットの理解とアウトプットの必要性」。いわゆる受験勉強で培ってきた多読や多聴も無駄ではないはずなのです…。
そして著者の方の丁寧な語り口、物腰の柔らかさが個人的に好印象でした。とてもわかりやすく、読みやすかったです。
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外国語としてどうやって学べば効果的か、という事を論文と検証結果を交えて考察。
つまり、多聴多読と少しのアウトプット。