- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022508195
感想・レビュー・書評
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癌との闘病記というか、癌になってからどういうように癌とすごしてきたかというお話。
医者や家族など周囲の人たちにこういわれたら落ち込む、こういわれたら怒りがこみ上げるといった著者の気持ちの変化が自分にとって新鮮だった。
病気として明確に現れるものでなくても、みんな身体には何らかの不満や悩みを抱えているわけで、他人には完璧に理解できないというのを改めて実感させられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思いの他、はまった。
〜なるべく負担をかけない姿勢を心がけつつも、さらに予兆めいた痛みを探さずにはいられないというか、24時間無意識に体内を監視する癖がついた。で、わずかな予兆があればすぐに対策を練るし、何をしていて痛くなったのかを徹底検証する。〜おしゃれが好きだったことも次第に思い出せなくなっていった。〜
そんな感じなのか。と妙に納得。身体の不調と心の動きについて、丁寧に言葉が綴られている。 -
健康オタクの自分にとっては、とても興味深い本だった。
しかーし、健康オタクの身からひとこと言わしてもらうと、「気付くの、遅っっっ!」 -
がんになってから健康になった。というなんともはやなエッセイ。とはいっても別に健康法の話じゃない(と思う)。
世界屠畜紀行でこの作者の本を初めて読んだんだけれども、裏側がこうなっていたのか、と驚く。
非常なネガティブ性と、それらを自分の内側のこととして捉え、切り捨てて判断できる冷静さに驚いた。うん。表現する際にすべてではなくて見せたいものを上手く見せる計算がある(作家だから当たり前なのかもしれないけどね)。
なのでこれはノンフィクションというよりは作品だなぁという気がする。 -
面白かった。著者は、馬鹿正直なほど胸の内をさらけ出している。あまりに正直過ぎて、清々しいほどだ。身体のトラブルを長らく抱えていながら、運良くというか、運命に導かれるように、それらを解消していく。その過程が、何となく揺蕩うようで、とても不思議だ。彼女がこのまま健やかに過ごせるといいな、と思える読後感を得られる(ことが意外なほど、本文はひねくれた感じである)。自分のことを他人のことより突き放している感じが、とても異色で好もしい「患者本」である。
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ブツブツといろんな悩み抱えながら人生過ごしてる時に限って大病発覚!
重大な出来事だけれど、優先順位はたまにテキトー。
段々"自分"のハンドルさばきが上手くなる!?
"身体のいいなり"って心のままに生きれば良い、自分を知る近道ということなんだなぁ〜と感じました。 -
同世代の抱える現実を垣間見る気がする。ホッとする気持ち半分。覚悟半分。医者によくかかる虚弱体質な自身に、つい照らし合わせて読んでしまいました。
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表紙がインパクト大。
頭がどんなに理屈をこね回しても、
身体は本当のことしか言わない。 -
とさつ紀行を書いた人。
体のがたが来すぎでしょ、と思う人です。いろいろ背負いすぎて普通の状態がわからなくなってたみたい。病院も軽いうちにはいってないところがよくあるパターンやなあ、と。
でも忙しすぎて、NOも言えなくなって、ガンになってもうがんばらなくてもよいんだ、と思うメンタリティはそうとうキてるなあ、と思った。
やっと自分の体に向き合うことに許しが出て、取り除く作業をし始めるのはなんだか面白い。
表面に現れない虚弱性は辛いよなあ、と共感する。あたしもそうだもの。誰も心配してくれないさ!
とりあえず、見習いたいこと
1ヨガ まったり系の
2使わないものを捨てる
3からだの声を一番に聞く
3が一番だなあ。 -
自分をさらけ出している文章に凄みを感じる。少し、斜めに構えて物事を見ていることに好感がもてる。ガンを「癌」と表現しているところにも筆者の考えが出ている。
これからもこんな文章を書いて読者を楽しませてほしい。