まにまに

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040677934

感想・レビュー・書評

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  • 著者のエッセイは2作目。時々、関西弁のツッコミがあったりして、面白く読んでしまった。小説の作風とはまた違った著者の面白さが出ていて良かった。6年分のエッセイを書籍化しているが、その中で好みは変わらないと思っていたが、経験などを積み重ねていったり、流行等により昔好きだったのが、今では好きでもなんでもなくなってしまったりするのは自分もあると感じた。エッセイは過去の自分と対面するのもあると思う。食に関しては、年齢による嗜好の変化もあるのは共感。音楽や本の話で紹介されていたものを聞いてみたり、読んでみたいと思う。

  • 西加奈子さんのエッセイ集。日々のこと、音楽のこと、本のことの3章に分かれています。日々のことが凄くおもしろくて何度もクスクス笑ってしまった^^視点がおもしろくて、でもわかる!と共感することもいっぱいで、読み進めるのが楽しみな一冊でした。

  • 2016.1.26.西加奈子さんのエッセイ。作家さんのエッセイってまとめて読むと、一つ一つが印象に残らずつらいものがある。たくさんありすぎて忘れてしまうから。とりあえず、おすすめの本だけをメモしておいたのだが、エッセイ自体、文庫になったら購入して手元に置いて日々読み返したい。

  • エッセイに向いてる作家と、そうでない作家がいる。この著者は後者だと思う。小説と、この人の人柄に興味があって、タイトルも装丁もかわいくてかなり期待して購入しただけに残念。読んでいて、つまらない。まったくオチがない。だから何だろう?という文章が多い。最後の本についてのところは、この本読んでみたいと思えたので参考になりましたが。書評本を出されてみては?

  • 自由奔放な西さんの想いが綴られてて、時に共感し、時に吹き出しながら完読。
    「エコな女が音姫を探して」では見るからにエコな女性とトイレで出くわしたときに感じた偏見に笑みがこぼれる。
    「いつか肴に」ではやらかしてしまった失敗をいつか酒の肴にして大いに笑ってしまおうという意見に、自分もかなりの肴の量があるとうんうんとうなづく。
    残念なのは第2章に音楽のこと、第3章に本のことが書かれてあり、自分の好きなものに対する愛情がいっぱいつまってはいるが全く面白味がない。別たでの本であった方がそれぞれ生かされたと思う。

  • 西さんの書く小説、面白いなぁと思うのだけど
    エッセイの方がもっと面白いやん!!
    2~3ページのごく短いエッセイがぎっしりと詰まっていますが、基本どこを読んでもクスリ笑えます。
    西さんのおすすめの面白そうな本もたくさん掲載されていて
    お得感もアリ♪
    同時におすすめの音楽もいっぱい紹介されているのだけれど
    見事にまったく知らない(且つ、残念ながら興味が持てそうもない)ものばかりでした。
    本の趣味と音楽の趣味との間には何ら関連性はないらしいぞ。

  • 2009年〜2015年に様々な誌上で掲載された西さんの6年分のエッセイがぎゅっとつまっている。これから読もうと思っている方へ。なるべく電車の中で読むのは避けたほうがいいです。第1章は日々のこと(なんでこんなに面白いの。)、第2章は音楽のこと(黒人の音楽が好きだそう。知らない曲ばかりだった。)、第3章は本のこと(幸せなことに、読みたい本が一気に増えた。特に良かったのは『ひとりの体で』というジョン・アーヴィングの小説の紹介文。「人間をフラットに見たい。
    国籍や宗教や、性的趣向や服装や肩書からではなく、その人がどうしてその人であるのかを、きちんと見つめたい。きちんと見て、それから考え始めたい。

    何かに出会ったとき、それを分類しないでくれ。まっさらの状態で、それらを見つめてくれ。決して、目を逸らさないでくれ。
    私たちは、レッテルを貼られる以前に、間違いなく生きている。さまざまな出来事に遭遇し、傷つき、喜び、絶望しながら生きている。
    それぞれの人間が、それぞれの人生を必死で生きているということ。私たちは、ただそれだけに、胸を打たれるべきなのだ。」心にぐわんぐわん響いて涙腺がゆるんだ。)等身大の西さんを知って彼女をもっと好きになれる、笑って泣けるエッセイ集。

  • 大阪弁のはぎれのよさ。

  • 20151217読了
    初の西加奈子さん。
    日常のこと、好きな音楽や本のこと。
    たのしかったです。
    今度、「サラバ!」読んでみよう

  • 前半のエッセイで笑いこけた。

    ムダ毛を処理することを、信長の比叡山焼き討ちに例え、さらに北斗の拳のラオウに例える。それだけで笑えた。

    こういう感性の人だから本も面白いんでしょうね。
    「BR譬え」なんて私は何になるんだろう?

    一目散に一人で逃げ出したものの、人恋しくなって仲間を探し、毒入りの食事をまんまと食べて死んじゃうタイプ?

    これ、リアルの友達に聞いてみたいなぁ。

    ただ、西さん結婚してからの話はなんだかおもしろくなかったなぁ。芸人さんと同じで、こういう職業の人って結婚すると面白くなくなるのかも。もしかしたら私が僻んでる?

    そんなぁ。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

西加奈子の作品

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