こゝろ (角川文庫 な 1-10)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001202

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代に買った「こころ」は何度も読んでボロボロになってきたので、2代目「こころ」をナツイチ装丁で購入。

    なぜこの作品が好きなのか、なぜこうものめりこむように読んでしまうのか、まだわからない。
    漱石の文体・テンポ・リズムが好きなのもあるし、Kや先生のやたら難しい言い回しや会話がなんか心地いいのもあるし。こんなに暗くて悲しい話やけども。
    遺書の最後のほうの「記憶してください。私はこんなふうにして生きてきたのです」が、やっぱり重い。ここでこの小説の全テーマがどんとのしかかってくるような気がする。
    でも読んでると、高校時代に現代文で習ったときの先生の口調もいっしょによみがえる。なつかしい作品。

  • 何回も何回も読んでる作品。読む度に新しい発見と感じ方がある大好きな作品。心理描写が丁寧で読みやすかったです。

  • 何とも言えない 漱石文学

  • 人間のこころの有り様が見事に描かれている。先生の長い遺書、折に触れて読み返すべき。この本買ったのは大学生の時で、そこから積読で10年以上経って読んだけれど、いま読んで良かった。

  • 人は人の死に直面する時に感謝や謝罪、自分の本当の気持ちを伝えなかったことを後悔するから、日頃から大切な人とのコミュニケーションは大切にしたいと思った
    また、本当の自分を曝け出しても恥ずかしくないように自分に素直に生きていきたい

  • 「人を愛しうる人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐にはいろうとするものを、手を広げて抱きしめることのできない人、これが先生であった」

    初めて読んだ夏目漱石。
    漱石が好きで漱石の話をするときだけギアがあがる知り合い。その人の世界の捉え方が少し分かった気がした。いや、やっぱり分からない。

  • 先生に大注目して読みました。先生の苦しみが分かる所もあれば、分かろうとしても分からない部分もある。前半に焦らされて焦らされて「先生早く答えを・・・!」となりつつ、後半は遺書の膨大な量に圧倒されました。非常に考えさせられる一冊!

  • 友人のような先生の自殺より、先生からの“遺書”か届く。そこには先生の過去の恋愛の懺悔が綴られていた。先生とその友人と女との三角関係や友人の真っ直ぐな心を利用したことの後悔などについて書かれてあった。またそのような心情を綺麗に、また臨場感のある描写はとても素晴らしかった。

  • 高校の現代文の授業で扱われて、あまりの結末に鳥肌が立った。初めて読んだ本格的な純文学作品かもしれない

  • 良き、これぞ純文学という感じ
    まさに心の吐露
    長ったらしい心の内側をただダラダラと言語化してるの、賞賛に値する
    実際はこんな300ページの物語があるような事は起きてないのに、飽きさせる事なく心の吐露だけでこんなに読ませるの凄い
    そして昔の日本人ってやべーな
    女性を下に見てる感じが文章から当たり前にあるから逆にオモロい
    そして殉死という概念、それが数百年前とかではなくほんの百年前くらいの話…
    色々想像が出来て面白かった
    また他の読もう

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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