栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008270

感想・レビュー・書評

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  • 私のお気に入りは、ロバート・F・ヤングの、
    たんぼぼ娘です。

  • 「たんぽぽ娘」面白かった。

  • ビブリア古書堂で取り上げられた本のうち、全部だったり一部抜粋で、収録している。全部収録は難しいとは思うけれど、やはり全部読めた方がいいかなと思うものが多かった。「落穂拾ひ」と「たんぽぽ娘」が読めてよかった。

  • ビブリア古書堂に登場した作品の一部分、作品に関連のある部分をそのまま抜き出して集めた内容。解説とかビブリアに登場する人たちの会話とかも特になく、外伝的なものを期待してる人にとっては期待外れになるおそれがあります。

    有名な書籍を集めているとはいえ、一部分だけではなにがなにやらとなってしまうことも多々あります。いろんな人の作品が並んでおり、読みにくい部分もなどもでてくるので、この書籍に対して何か評価をつけるのは難しいでしょう。

    個人的に並んでいた作品の中で好きなものをあげるとすれば、たんぽぽ娘、春と修羅、このふたつです。たんぽぽ娘は2,3度読んでも楽しめる内容の緻密さに感銘をうけした。春と修羅は、読み手に一定のリズムをいつの間にか与えている、読者を強く引き込む内容が好きです。

  • それぞれの本の紹介かと思ったら

    抜粋だった

  • ビブリア古書堂の事件手帖に登場した作品集。本編で出てきたこの本は、こんな内容だったなんて!短編集としても楽しめる一冊。


    ○たんぽぽ娘
    とにかくこの作品が頭に残っている。

    SFとラブストーリーの組み合わせに魅入られた。
    主人公の揺れる気持ちは、まるで少年のようだった。
    そして物語の着地がしっくりきて、好きになってしまった。
    不安の表現が素敵。

    「おとといはウサギを見たし、昨日は鹿、きょうはあなた」
    主人公の思い出すセリフが、少しずつ変わっていくのにも注目だ。

    ○ジュリアとバズーカ
    カフカの影響をうけたという文体と、その内容が面白い。
    少女架刑や、限りなく透明に近いブルーを思い出した。
    こういうインパクトがあると印象に残る。

    ○クラクラ日記
    本編では栞子さんと母親をつなぐ重要な本として登場する。
    その内容は坂口安吾の妻・三千代さんの自伝的エッセイだ。
    安吾と知り合って以降の生活が描かれている。
    好き、愛してると口に出さずとも気持ちが通じる関係がここちよい。

    ○晩年
    中学か高校で読んだはずが、全然覚えていなかった。
    現代で言う大学生のような緩く曖昧な関係の主人公たち。
    関係を壊さないように壊さないようにと過ごす彼らの心情の機微に触れられる。
    その心理に、自分の胸も締め付けられる。
    またそれを悩みながら描く文体にもまた胸が苦しい。

    …超有名作品の感想を書くと恥ずかしいなあ。

  • 本編に出てきて気になっていた短編などが1冊になって読めるのはすごくお得!
    でも全編読めないのでちょっと消化不良な感も。。
    作品をちょっとずつかじって雰囲気を楽しみ、続きが気になったらそれぞれ探して読んでね、ということなのでしょう。でもこれはこれで楽しめました。

  • 「ビブリア」本編に出てきたいくつかの話を収録。が、いかんせん、長編が多いのでほとんど抜粋。「続きが気になる!」より「ここで終わりかよ!」と、本を叩きつけたい気分に一瞬なる。
    その中でも「クラクラ日記」は抜粋部分だけでもかなり楽しめるし「せどり男爵」は続きが読みたい。「たんぽぽ娘」はまるっと収録されているので、お勧め。本編読んだときから、「たんぽぽ娘」は読みたかったので、そこだけでも価値のある一冊だった。

  • 抜粋って、しかも人の選択って、気分のらないと難しい。

  • 現在は再販もされているけれど、長らく入手困難だったロバート・K・ヤング「たんぽぽ娘」の全文が収録されている。「ビブリア古書堂」経由で同作を知った方は他の作品の原文にも触れてみたいと感じている筈なので、この一冊を手に取るのが最もコストパフォーマンス高い。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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