栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008270

感想・レビュー・書評

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  • 梶山季之に関する解説に『1962年「黒の試走車」を上梓し、その後ベストセラーを続々刊行』とありました。
    続々刊行したものが続々ベストセラーになることはあるでしょうが、ベストセラーを続々刊行するのは不可能でしょう。

    太宰治に関する解説に『1948年に山崎富栄と共に玉川上水で入水自殺を完遂させた』とありました。
    男と女が一緒に死ぬのは自殺じゃなくて心中。自殺も心中も、完遂させるような営為でないのは明らかです。

    個々の作者に対する解説を書いているのは、角川書店編集部員なのかな。著者解説で悲しくなるアンソロジーです。

  • 「ビブリア古書堂…」シリーズに作中で登場した作品を集めたもので
    巻末に三上さんの解説があります。

    読みづらくて、全部は読めなかったのですが(太宰治さんのとか)
    短編の「たんぽぽ娘」は丸々載っているのだと思います。
    夢のような不思議なお話ですね。

    長編の場合は一部が載っています。
    自分に合っていて、続きを読みたければ、それを手に入れて読むきっかけにもなる本だと思います。
    が、
    私としては「フローテ公園の殺人」の続きが、とても気になります。
    しかし地域の図書館にはないし、アマゾンでみるとマーケットプレイスの高額のしかないし。

    「ビブリア古書堂…」の母の残していった「クラクラ日記」
    これは今でもアマゾンで買えるのですが
    坂口安吾さんの著書自体読んだことがないのでそそられないのです。
    これを読んだら、母がなぜこの本にメモ書きしたか分かるのでしょうかね?

    あと、ブクログに本を登録したときに気づいたのですが
    「ビブリア古書堂…」はメディアワークス文庫から出ていますが
    これは角川文庫から出てるのですね。
    メディアワークスは角川系だと思うのですが…??
    版権とか、色々な事情があるのでしょうか。
    表紙も「ビブリア古書堂…」と同じ雰囲気なので気づきませんでした。

  • たんぽぽ娘でしたか?ちょっと気になっていたので、読めて良かったです。
    一部分のみの抜粋でしたので、今後、1冊づつでも世に出ていけばいいのにと思いました。

  • 古書が難しいということを知りました☆(笑)

  • ひとつの小説作品を軸にして編まれた、極上の短編小説撰集。「ビブリア古書堂」シリーズを未読でも十分に楽しめるはず。

  • ビブリアシリーズに登場した本の冒頭部(短編の場合は全文)を集めたもの。私は小山清【落穂拾い】の冒頭部が読んでみたくて手に取りました。

  • 私はビブリア古書堂が好きで全冊を読んでいるのですが、多くの人と同じように「たんぽぽ娘」が読みたい!と思っていました。しかし「たんぽぽ娘」は絶版本であり、しかもビブリア古書堂で人気が出て、古書価格が上がっている、など話をネットで読んだことがあったので、どうしようかな、と思っていたら、この本が発売されたので、買ってしまいました。

    真っ先にに「たんぽぽ娘」を読みました。感想は栞子さんが言うように、素敵な話です。あぁ、なるほど、そういう結末かぁ、と言う感じで、読み終わった後、ほんわりとしました。栞子さんのお母さんがお父さんにプレゼントしたというのも、納得です。今回の本の中で、一番好きな話です。

    落葉拾いも良い話です。貧しい男と働き者の少女のお話です。ビブリア古書堂で、志田が話していたように、現実ではないかもしれなく、作者の想像だと思いますが、なんだかほっこりできる作品です。又、ジュリアとバズーカも独特の世界観で、面白かったです。

    長編では一部分のみの掲載なので、続きが気になる作品もありますが、ビブリア古書堂が好きな人や、たんぽぽ娘を読みたい人には、オススメです。
    詳しくはコチラ。
    http://chayochayo.seesaa.net/article/366179162.html

  • またまた復刊された『たんぽぽ娘』!今度は『年刊SF傑作選2』(創元推理文庫)の井上一夫訳で。それぞれ読み比べる楽しみが。

  • 編集方針については思うところもあるが、貧乏人には救い!
    ★アンナ・カヴァン「ジュリアとバズーカ」
    ★ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」
    さらに抜粋ではあっても、
    ★坂口三千代「クラクラ日記」
    はいいところを取っている。

  • 収録作判りました!目次は
    「それから」夏目漱石
    「ジュリアとバズーカ」アンナ・カヴァン
    「落穂拾い」小山清
    「サンクチュアリ」フォークナー
    「せどり男爵数奇譚」梶山季之
    「晩年」太宰治 著
    「クラクラ日記」坂口三千代
    「蔦葛木曽棧」国枝史郎
    「ふたり物語」アーシュラ・K.ル・グイン
    「たんぽぽ娘」ロバート・F.ヤング
    「フローテ公園の殺人」F.W.クロフツ
    「春と修羅」宮沢賢治

    ほーこんなセレクトをするとは、、、夏目漱石、フォークナー、梶山季之、国枝史郎、宮沢賢治、クロフツ、太宰治。
    でも、フォークナーの「アブサロム! アブサロム!」(藤平育子:訳、上358P・下408P岩波文庫)は文庫で2巻物だぞ、何をどんな風に載せるんだろう?

    角川書店のPR
    「「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)のオフィシャルブック。店主・栞子さんが触れている世界を、ほんのり感じられます。巻末に、作家・三上延氏の書き下ろしエッセイ付。」

    『ビブリア古書堂の事件手帖』公式サイトのニュースによると、、、「『ビブリア古書堂の事件手帖』のオフィシャルブックが登場します!作品中に登場する12本の古今東西の名作タイトル(長編は一部、短編は全篇)を収録。
    今では手に入りにくい作品や、冒頭を読んでみたいという欲張りな方にオススメです。巻末には、三上延氏の書き下ろしエッセイを掲載。」
    http://biblia.jp/news/

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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