ラスト・ワルツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040232

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずのD機関メンバーの超有能っぷりです。

    謎解き自体はご都合的ではありますが、この超有能さにおいてなんとか読めてはいる感じです。

    超有能は超能力とほぼ同義として捉えるなら、
    スパイはエスパーってことになる?

  • これまで全作読んできました。
    もちろん全て面白いのですが、本作に関しては1つのストーリーがちと長すぎて、本シリーズの醍醐味である、スパイ映画のクライマックスのどんでん返し的なスリリングさを味わう機会が少ないのがやや残念。

    シリーズ通して、是非映像化を!と書こうと思って調べたら既にされてましたw
    楽しみがはひとつ増えた♪

  • こんな回りくどい作戦をわざわざ?!とか、名探偵コナンみたいなことし始めた!とか思ったりしましたが、それぞれの話の最後の方でおぉーっ!出たー!みたいになるのがこのシリーズの好きなところです。

  • 「ワルキューレ」
    「舞踏会の夜」
    「パンドラ」
    「アジア・エクスプレス」

  • ジョーカーシリーズ第4弾
    これまでの話に比べてD機関の出番は少なかったが、最初の「ワルキューレ」「舞踏家の夜」ともに、そうきたか!というラストでいい感じに予想を裏切られた。

    アニメで好きだった「アジア・エクスプレス」もようやく読むことが出来た。本の感想からは離れてしまうが、ジョーカー・ゲームのアニメと原作は見比べることでより一層お互いの面白さを引き立てていたと思う。

    続編は出るのかな? 楽しみに待ちたい

  • ジョーカー・ゲーム第4弾。今回も結城中佐率いるD機関の暗躍が描かれる短編4作品集。

    ヒトラー支配下のドイツで、映画の世界を舞台に日本海軍のスパイの活躍と、D機関の暗躍を描き、2つの諜報機関の性質を描いた、ワルキューレ。
    たった一度だけ出会った華族のご令嬢と、結城中佐の20年越しの再会を描いた、舞踏会の夜。
    誰もが自殺と思えた事件を、ドイツスパイが情報元を消したと見破ったのは、ダブル・ジョーカー「柩」のヴォルフ大佐を彷彿させるヴィンター警部。が、彼を誘導したのはD機関なのか-パンドラ。
    満洲を縦断する特急鉄道あじあ号の車内で、D機関の情報元であるソ連人が殺された。密室である車内での暗殺者との対決を描く、アジア・エクスプレス。

    久しぶりに表舞台に出てきた、結城中佐に惚れ惚れする。超人的なD機関のスパイが目指す、魔王結城中佐のD機関創立前の暗躍をもっと読みたくなった。

  • ジョーカーゲームシリーズ。
    このシリーズは面白くて好きだけど本作は少し物足りなさを感じる。D機関の活躍が少ない。ただ次作が出ればすぐ読みたい。

  • 書き下ろし一編を含んだ短編が4つ。
    単行本出たときに一度読んだけど、もう一度読み直し。

    最後の「アジア・エクスプレス」以外はうろ覚えだった。
    書き下ろしも推測主体で地味めの話。

    好きなシリーズなので読み続けてきたけど、作中の戦局と同じく、少し手詰まり感があるような…


  • 2019年、22冊目は、今年になって読み始めた、「ジョーカー・ゲーム」シリーズの第4弾。現在発刊済みの最新作に至る。

    あまり重複表現が好きではないので、今回、概要は割愛します。

    さすがに、4作目となると、フルイに残った者が読むモノ、となってくるトコを逆手にとったのかな(?)と言う印象もあり。「ジョーカー・ゲーム」シリーズのスパイ・ミステリーの基本路線を踏襲しながら、ロマンスや、純ミステリー、エンタメよりに振ってきたりもする。

    個人的には、第1章「ワルキューレ」のエンタメ感と、変化球的な、第2章「舞踏会の夜」は、かなり引き込まれた。「ワルキューレの夜」はエンターテイメントだし、点が線をなすし、結城中佐の他にも、優秀なスパイ・マスターが日本帝国軍にいるコト匂わすし……etc。一方、第2章「舞踏会の夜」はほろ苦い、中年の純なロマンスの皮を被ってるし……。

    悪くない。4編とも違う面白さあるのよ。でもね。この並びに違和感を感じちゃう。前半偏重型に過ぎるんじゃないかな⁉️「D機関」の基本的教えで、今回もページ割くのが、ラストの「アジア・エクスプレス」ってのが……。

    短編集、もちろん、連作短編集って、並び順って印象的にも大事だと思う。個人的には、この並び順が評価伸び悩みの要因の大きな肝にも思えるんだけど……。

  • 短編集であり、登場人物の背景が細かく描かれるわけではないのでサラサラ読める。スパイたちの日常、私たちの日常のもしかしたらあるかもしれない裏側をのぞいている気分になる。”得意な形に持ち込めばせいこうする”という思い込みは恐ろしい。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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