ラスト・ワルツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040232

感想・レビュー・書評

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  • スパイシレーズの第4弾!

    スパイってすごい!!

    第二次世界大戦の時はウラでたくさんのスパイが動いて国を翻弄させてたんだろうな。今もそんな感じだとしたら怖い怖い!!とても勉強になったシリーズでした!

  • 書き下ろしの「パンドラ」が面白かった。事件の背後で暗躍するD機関の存在が、最後に浮かび上がることで、その底知れなさがより強く印象付けられる。そして、D機関のスパイが結城中佐の教えに忠実に淡々と職務を遂行していく「アジア・エクスプレス」もまた負けず劣らず面白いのが素晴らしい。

  • 未アニメ化の話もあって、もし映像化されたらどんな感じになるのか想像しながら読んだ。

  • いよいよナチスが台頭してきた時代になったかぁ、と今後の展開が気になる…!D機関のことなので戦況とは関係なくきっと任務は成功させるだろうけど…。
    今回の中では「アジアエクスプレス」がおもしろかった。鳩を重用するのもいいなぁ、と。

  • 安定感ある感じ。
    Dのスパイっぽくないって思ったワルキューレの幸村はスパイだけどDではなかった!

    華族のお嬢様のお話はなんかセピア色の映画をみてるような気分になりました

    2016.12.17

  • ジョーカーゲーム4作目
    安定の面白さ

    これまでもそうだったけど、この人がスパイじゃね?と思いながら読むと意外とあたる
    そして、この人D機関らしからぬミスをするなぁと思ってたらD機関の人ではないとかね

    設定からしてD機関は「俺強ぇー小説」そのものなんだけど、ただ単に誰かが無双するだけでない仕掛けがあるのがよい
    行動の裏の裏にまで意味を持たせる構造はなかなか面白い

    アジアエクスプレスでアニメ化したお話は全部出たので、これから出るのはすべて初のお話になる
    なので、次回作も楽しみです

  • ジョーカーゲームシリーズを読み切ってしまうのがもったいなくて少し寝かせていたけど、やっぱり読みたくてじっくり読んだ。
    今回は、全体的にジョーカーゲームらしくない感じがした。D機関がメインではなかったからか、作風が少し変わったのか。。

    ●ワルキューレ
    すごく長く感じた。一体だれが騙されていてだれがスパイなのか分からぬままコロコロ場面が変わって、俳優も怪しいけど雪村もなんか、胡散臭い・・・と思っていたら、海軍にもスパイがいたのか。種明かしをされる度に3、4回振り回された感じ。

    そして「マキ」!それって、「柩」の真木克彦?!あのお話しがすごく好きなので真木が再登場していて嬉しかった。しかし柩でイメージしていた感じと違って、素の真木は横柄な性格なのかな。偽の経歴を被っているからか、別人に感じた。柩では生きている真木はほぼ知らないけど。全て真木はこの後死んでしまうって思ったらやっぱり悲しい。
    ・・・正直本編より真木の動向が気になりすぎて永遠に語れる(笑)

    人種が違うという理由だけで人の命を奪っていたナチスの罪は、重すぎる。自分の利益だけ、自分の意志だけを通したいと思う人は恐ろしいし、破滅しかない。

    雪村が、D機関がどれだけ優秀でも日本はもう手遅れだ、と遂に言及していて、同じ考えであろうD機関員はそれをどう受け止めているのか・・・気になる。できれば戦後のD機関も見てみたい。

    ●舞踏会の夜
    戦前の華族のお嬢様の生活好きすぎる・・・!
    どこに行っても、完全な自由なんてないと悟った顕子。
    若かりし頃の結城中佐が謎すぎて。なぜスパイになったのか、その頃から長髪で活動していたなら、軍ではかなり目立ったのでは・・・など。
    顕子はその結城中佐をずっと思い続けて舞踏会に現れるのか期待している・・・なんてメルヘンな話ではなく、顕子がスパイ活動をしていたなんて。
    どこまで本当で、嘘なのか分からない中、真相が二転三転していくのが面白くて、ずるい。

    ●パンドラ
    まずヨハネ黙示録が怖すぎる。戦時中、どんどん新しい武器や飛行機・戦車が開発されていって、だれも止められない、後戻りできないほど激化していったのだろう・・・。
    本格的な推理の中にもD機関。催眠で人を動かすタイプのスパイは「失楽園」でも出てきたなぁと。
    「スパイにとって殺人は最悪の選択」だとすでに結城中佐に叩き込まれている為、D機関の方が警察より上手だと言える。

    ●アジア・エクスプレス
    子供たちと列車の旅と鳩。列車内では殺人事件が起こるのに、なぜかとても爽やか。

    スパイ養成学校時代の話が好き。自分にはこれぐらいできて当然、というとんでもなく高いプライドだけでなんでもこなす人達が見てみたい。

    危うく車掌に捕まるのかと思いきや、逆に負かしてしまうという優秀さ。瀬戸はすんなりD機関の人間だった。やっぱりD機関が主人公の方が臨場感があって楽しい。
    伝書鳩ってそんなに正確に飛べるものなんだ。

    おさらいのような、まとめのような感じのお話。

    20161007

  • 「ジョーカーゲーム」シリーズ

    「アジア・エクスプレス」
    「舞踏会の夜」
    「ワルキューレ」
    収録。

    1/31「ジョーカーゲーム」亀梨和也主演で映画化

  • 相変わらず反射的にどうしても時代考証ぐぬぬぬぬとなってしまうので、この手の作品は雰囲気だけを楽しむに限ると改めて思った。今を生きている、今の価値観を持つ人間だからこそ書ける作品とD機関のコンセプト。
    ただ、その前提でだけど『舞踏会の夜』と『アジア・エクスプレス』はシリーズの中でも楽しんで読めた。

    それにしてもあじあ号…殺人事件…うっ頭が(笑)

  • 二巻、三巻と引き続き、結城中佐のことが益々好きになる巻です。
    「舞踏会の夜」 主人公以上に中佐にときめかされました。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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