懐かしい食堂あります 谷村さんちは大家族 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.53
  • (9)
  • (30)
  • (28)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 290
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041050590

感想・レビュー・書評

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  • 人情味に溢れていて、懐が深い。栗丸堂もそうだったけど、熱くて大好きです。されたことに報復するんじゃなくて正義で立ち向かうのがとてもいい。綺麗事かもしれないし、現実は甘くないと思うけど、こういう世の中を信じたくなる。

  • 最近、食堂を舞台にした小説を目にする。
    家族と助け合いながらピンチを脱していくのが読んでて楽しかった。

  • 初めて読む作家さん。
    こちらも様子見だが、シリーズ一作目なら、きっと書き手もそうに違いない。

    冒頭の「十五年前」という章が、いきなり衝撃的。
    母の愛に溢れた、母のモノローグ…なのだが、これが読んでいて居心地悪い。
    息子たちが自分の命、というお母さん。
    この後ほどなく死んでしまうことを知れば、やむ無しなのかとも思うけれど、このお母さんがリアルにいたら、怖い。
    大人になり、巣立っていく息子たちとの関係を堪えられるのか、まったく他人事ながら心配になってしまう。
    家族が宝という割に、夫や姑のことは全く触れていないのも不自然だし。
    純粋培養された母性愛が薄気味悪い。

    もっと気色悪いのが、唯一の悪役、神崎の造形。
    実直な兄が社会のひずみの中で心が壊されたことで、歪んでしまったという事情が語られるものの、なぜそこまで主人公たちの三毛猫食堂を攻撃するか、理解に苦しむ。
    ゆがんだ人物にしても、チェーン店の店長が地元の食堂をそこまで潰そうとするだろうか?
    そんな暇あったら、もっと売り上げを上げる方法を見つけなよ、という感じ。
    こんなアホな社会人、いるんだろうか?
    そういう意味で、リアリティを感じられない。
    社会に対する洞察が薄い気がする。
    彼はこの巻だけで使い捨てられる悪役なのかもしれないが、悪役に魅力がないのはつまらない。

    キャラクター小説って、こういうものなのかなあ。
    確かに主人公柊一や、謎の少女、杏は魅力的だったけれど。

    それから、食べ物の描写はおいしそうだった。
    空腹を感じなくなって一か月経った私にも、おいしそうと思わせるほどに。

  • 分かりやすく軽いストーリー運びで、読んでいて元気が出る本でした。重い内容の本を読みたくない時にいいです。コロッケが作りたくなるなぁ。

    読んでいて漠然と「映像化しやすそうな文章だなぁ」と感じました。二時間ドラマなどに丁度いいかも。

    ただ、皆さんもお書きになっていますが…恐らく作者の方は小さい子供と接する機会があまりない方なのかもしれませんね。

  • 3.5
    食堂と家族の再生。

    現実はもっときびしいでしょうけれど。
    次巻が気になる。

    杏は兄の子ではないのでは?
    杏の母は急病、手術などで長期入院が必要。以前に貸しを作っていた零に託す。零は杏の母の事情を知っていた。そして杏の母を探しに、または杏の実父を探しに失踪。と推理。

    杏が小学校行くまでには解決しないと大変だよね。保護者欄が困る。

  • 2歳の子を持つ私からしたら、2歳児を赤ちゃんということに違和感が半端なかった(笑)
    作者の方は子供と接することがないのかな?

    話の内容はうーん…

    懐かしい食堂っていう感じはしなかったかなぁ。

    とりあえず続編があるようなので読んでみようかな。

    2017.10.3 読了

  • 【収録作品】十五年前/ころもさくさくコロッケ/香りとコクが深いカレー/新しい和風スイーツ/ジューシーからあげ/たからもの 
     ミステリ風家族+料理小説。栗丸堂の名前がちょこっと出てくるのが楽しい。

  • 栗丸堂が出てきたり、探偵役の幼馴染がいたりと似鳥ワールド満喫です。私は好きなタイプです。続編も読みたい。

  • 突然現れた隠し子?を残して長男が失踪し、弟たちが家業の食堂を切り盛りする。ライバル店とのトラブルも家族の助けで乗り越える、とはありがちな展開だけど、6歳の杏ちゃんの言動がかわいいので好印象。

  • 続編が読みたい。
    次男は思いやりがあって行動力があっていいやつ。

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著者プロフィール

東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』がシリーズ累計40万部を超える人気シリーズとなる。メディアワークス文庫から刊行された青春小説『この終末、ぼくらは100日だけの恋をする』のヒットで新境地も開拓。

「2023年 『いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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