- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041066584
感想・レビュー・書評
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無罪か有罪かの結論はなんとなく見えていたけど、ここからどーやってその結論にたどり着くんだろうか?とワクワクしながら読み進めた。そして全てを決定づける一文。この一文のための小説なのだと思った。
M・ナイト・シャラマン好きな人にはいいのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audible読了です。
一人っ子との死別。これは人の親にとってこれ以上ない悲しいお話です。そこに配偶者の死も重なる。悲劇すぎる。その悲劇がどうやって救われる話になるのか。読み応えがありました。
本筋とは脱線しますが、私は警官の丸山が警察内部の組織悪と戦っているモノノフなのかと期待していました。だからこそ警察署で暴れる父・光治を力ずくでもなだめた、そうであってほしかった。というか柚月作品はそういう方向性なのかと思ってました。
超キレキレのヤメ検弁護士佐方さんは他作品でも出ていらっしゃるんですね。泥臭い捜査を微塵も感じさせないスマートな反証に惚れました。登場作品も読んでみようと思います。 -
面白いのだが、ストーリーは途中からバレるので、少し盛り上がり感が少ないのが残念
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あー、私はリーガルミステリが好きだなと再認識した作品でした。
リーガルミステリは最後の逆転劇が見どころだけど「それだけじゃない」がどう配置されてるかが本当の読みどころ。
まさかエピローグでウルウルするとは思わなかった…スタバで涙堪えることになるとは。 -
率直にとても良かった。
恋愛感や友情よりも人間の絆で1番強いものは何か、って聞かれたら間違いなく同志。
同じ目的を持つ同士の絆が1番強い。
この高瀬さんご夫婦は何よりも強い絆で結ばれる人と出会えて幸せだと思う。 -
佐方さんは興味深い人です。
残りの日シリーズも早く読みたくなりました。 -
心の奥底を見る眼。
法を犯すのは人間。法より人間を見ろ。
水面に見えるものだけが全てではない。
水面下に隠れている本質を想像する力を養っていきたいと思った。
面白かった。
柚月裕子さん、はまりそう。 -
2022.5.24読了
3.0
リ-ガルミステリー。
ありきたりなストーリーかと思いきや、最後にどんでん返しがありまんまと騙された。
ハ-ドボイルド系が好きな人におすすめなのかな。 -
なんでこのボリュームの話がそれほど分厚くもない文庫本一冊に収まっているのかが不思議でならないくらい、濃厚で山谷の大きな話だった。
心が折れそうになるくらい不条理な前半の展開がきれいに全部拭われていく後半最後。爽快でした。
でも犠牲はあって。でも犠牲があることで現実味が増して、ますます引き込まれる一因なのだろうなと思います。
削られるんだけど癖になるなあ柚月さん。 -
表現、展開がとても巧み。
途中「展開が読めた」と思い、でもまあ最後、どうラストに持っていくのかと読み進めたが、「読めた」と思っていたのはほんの一部。
巨悪と小悪、ともに許すまじとする佐方の信念と行動に惹きつけられる。