水曜日の手紙

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041073162

感想・レビュー・書評

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  • 誰に届くか分からない手紙を書く。
    書くことで動く気持ち、受け取ることで変わる気持ち。
    見えない誰かがどこかで頑張る姿を想像して、1人の人生が変わる。

    どんなときも人は人と生きてるんだなと思う。

  • 水曜日郵便局という企画とのコラボ本みたいですが、とても良かったです。

    水曜日の出来事を書いた手紙を「水曜日郵便局」に送ると手紙がシャッフルされて帰ってくる、という企画のようです。

    毎日お金と時間に追われて腐っている主婦や夢を追いかけている友人を妬んでしまうサラリーマン等が、ふとしたきっかけで水曜日郵便局に手紙を出し、返ってきた手紙をきっかけに人生の転機を迎えるといった内容です。

    ちょっと日常に疲れちゃってる方に読んでもらいたいですね。

  • 水曜日だけ開局する郵便局。薄暗いトンネルを抜けた先にポツンと佇む小さな小屋みたいな建物が鮫ヶ浦水曜日郵便局だ。私も実際に5通ほど手紙を出したことがある。そしてこの物語のように様々な職業や人生を送っている方から手紙が届いた。その手紙は今でも大切に取ってある。久しぶりにまた読み返してみたくなった。

  • 森沢さんの本はこの本が初めて。
    今は閉局してしまったが、実際に存在する『鮫ヶ浦水曜日郵便局』を題材にした小説。水曜日に書いた手紙をポストに入れると、水曜日郵便局で手紙がシャッフルされ、知らない人の手紙が手元に届く。もう、これだけでわくわくしてくる。
    もっと前にこのサービスを知っていれば、利用していたなあ、と閉局を残念に思う。
    その代わり、小説の方で存分に楽しませてもらった。「夢を後押ししてもらいたい」「手紙を書くのが好き」という方にはおすすめの一冊。

  • 水曜日の出来事を書いた手紙を送ると、見知らぬ誰かの手紙が送られて来る水曜日郵便局。ほんとにあるのかと思って検索したら過去にあったらしいことが書かれていた。世界は繋がっていてあなたの行動が見知らぬ誰かを幸せにしているかもしれないという作者の思いが溢れる話だと思った。「誰もが必死でいろんな思いを抱えて生きているのだ」「キミが笑うといつかまたキミも笑う」「どの道を選んでも一長一短なのだから」「幸せになれ」
    ⚫︎自分の心に嘘をつかない
    ⚫︎良かれと思うことはどんどんやる
    ⚫︎他人を喜ばせて自分も喜ぶ

  • 森沢先生の今まで読んだ本は、「パイナップル色の空」だったけど、今回初めて「レモン色の空」に出会った。
    レモン色の朝日がピッタリくる、これから何かを始めてみようかな!と思わせてくれる一冊。

    自分に正直に。

  • 装丁がとてもすてきな一冊。
    遊び紙の深い青、扉絵はイラストのかわいさはもちろんのこと、紙までニクいっ。

    自分を好きになれるように生きていたい、やりたいことをやってみたくなる、物語でした。
    カッキーは、のびやかで、すてきな感性や、やさしいあたたかなものを持ったひとで、大好きに。
    他の作品にも出ているのかな?

  • 人間臭いなぁ。だからこそ好き。
    小さな意識でも少しずつ変えていこう。
    岬の喫茶店が出てきて、おっ!となった。
    5年後の私はどうなってるかな。
    水曜日郵便局、今はもうやってないみたいで残念。
    素敵なプロジェクトだと思う✨

  • 理想だった未来の自分になりきって綴られた手紙を嘘と非難する気になれず、夢を過去のものと位置付け結局安定を求めることもありだと思えてしまう。焦りや悩み、見栄や妬み、どうしようもないマイナス思考に揺さぶられることがある。生きてれば誰だってそうなのかもと頭では自分を慰めはしてみても、心は自己嫌悪で満ち満ち。だけどそれでもいいんだよ、と言ってもらえたような気がした。小さな笑顔が波紋のごとく広がって世界の幸せの総量が増えていく。そのことを解ってさえいれば、何を選択しても答えは正解なんだきっと。
    いろんな感情が交錯して、何かを選ぶ。
    その繰り返しだけど、何を選んでも人生一長一短!

  • もし水曜日手紙を書くならば、誰かの夢に繋がる手紙を書きたい。過去の私が受け取る事ができたらすごいアドバイスになりそうだ。
    何気ない水曜日の日常の手紙が誰かの勇気になったり支えになったら嬉しい。
    そして私も誰かの水曜日に寄り添ってみたい。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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